「椎名林檎(生)林檎博'18ー不惑の余裕ー」やっとこぎつけた…(涙)
*1:もう最新版が出てますね。一応置いておきます。
*2:私はこのエントリを書いた頃から長岡氏のことを「私の長岡」としてきました。関係各位には周知しておりませんでしたが、私の友人にはその旨通達済みです。あしからずご了承ください。
スキマスイッチ 15周年記念ライブ「SUKIMASWITCH 15th Anniversary Special at YOKOHAMA ARENA ~Reversible~」行ってきたー
2daysの初日でした。とても良かったです。
スキマが所属している音楽事務所オフィス・オーガスタ*1が毎年開催する「Augusta Camp(略してオーキャン)」に毎年参戦するようになって4年くらいになる。(脚注に持って行っちゃったけど、所属してるアーチストの顔ぶれを見ていただければなかなか豪華なラインナップでしょ?)
きっかけは仲の良い友人たちがスキマ目当てで毎年行っていたのと、私が秦基弘好きになったことだろうか。んーまあでもなんとなくかな。フェスってものが華々しいとか若々しい感じで向かないなぁって引いてて、でも行ってみたら普通に飲みながら楽しく過ごせて。
で、今年のオーキャンの話をし始めた頃に「11月にスキマが横浜アリーナでやるよ」と聞いてヒョイと乗っかった。家近いし。
ヒット曲以外ピンと来ないので、膨大な音と画像のコレクションを友人から提供いただきDL…してはみたものの、そうそうそんなに引っ掛かって来なくて結構skipボタン押しがちに(笑)。
「全力少年」辺りのヒット曲界隈のアルバム、ベストアルバムくらいはもともと自分でも持ってた。多分結構売れたと思うのでそこで止まってる人は多いのでは?という気もする。私はそれ。ほぼ止まってた(オーキャンでもヒット曲ばかりなので)。
あとは昨春に出た「re:Action」というアルバムが傑作で軽く中毒になるほどリピートしてた。基本セルフプロデュースの彼らの楽曲を様々な有名アーチストによってリプロデュースするという企画もの。変わり味のベストアルバムみたいな感じで、本当に楽しかった。当然ながらヒット曲が多いし、有名アーチストってのが本当に大物ばっかりで一言でざっくり言うと「すごい」。
ここまで前置きね。長いわ。長いよね。
さて今回のライブ。前出の記事の通り1日目と2日目のセットリストが逆になっていたそうで。2日目はケーブルテレビで生放送されたらしく、それを観た友人の話を聞くと「1日目で良かったなぁ」と思った。
初っ端の衣装のインパクト。もうなんでそんな暑そうなん着てるん…ていう笑いが。ライダースジャケット、遠目なので生地の素材が不明。白基調のバンダナ柄で、よく見るとパッチワークのように様々な柄がクレイジーデザインになっている。目が慣れてきて「どうも革ではないらしい」と胸を撫で下ろす。
だって1曲目から汗びっしょりだしそこからテンション高いまま3~4曲ぶっ通しで、2曲目で既にうなじのびしょびしょ感がたまらなくて、あの襟元は吸水性ええんか?って気になって気になって…。
…その辺もいい?いいよね、やめる(笑)
とにかく大橋くんの服のセンスが…
あ、いいよね、やめる(笑)
備えはskipしまりだったので、若干知らない曲がある。けどそれをきっちり聞かせてくるクオリティ。とにかく大橋くんの声がすごい。すごい。(語彙力)だってすごいんだよ。
特にあまり耳馴染みのない「SL9」という曲。大橋くんの様子が異様。友人の話だと毎回この曲は彼がトランス状態に入り、激しいとステージを転がったりするそうなのだ。そうなるとファンの彼女たちは軽く引くというか「大丈夫?」て思うらしいんだけど(笑)。
この日も確かにあれはトランス状態だったっぽい。私は目が離せなくなり歌声に引き摺りこまれてた。歌を歌っているというよりうなされている様な、簡単に言えば酔っぱらっている様な。
好きなミュージシャンには様々いるけれど、大橋くんは全身全霊を使うタイプ。あの状態はとてもよく分かるし、素晴らしいクオリティなので私は引きこまれて感動してしまった。
自分の歌声が自分の身体も心も揺らす、という感じ。自分みたいな未熟な歌唱力でも必死に歌うとそういうことがある。彼らはもちろんプロなので観客を巻き込んで、ホール全体が歌声で満たされる様な状況になる。(若干引き気味になる人もいるわけだけどw)。私は涙腺バカと言うか妙に過敏な感覚があるせいなのか、歌のパートが終わってマイクを持つ手を下してもピアノに突っ伏して目を閉じながら声を出している姿に、何かすごいことが起こってるんだと感じて震えて涙が…。
無意識とまでは行かなくても、存在のすべてが歌に呑まれていたのだと思う。
これってボーカリストに限らず楽器奏者でもあると思うんだ。自分の全部が音楽に乗っかってそれに身を委ねてしまう、そういう状態。
あ、もういいか?もういいか(笑)
私のツボはやっぱり声、ボーカル、ボーカリストなんだよねぇ。すっごい感動した。すっごいすっごい良かった(語彙力・再び)
今回、会場で配られるチラシの中に本人直筆の告知があって「スマートフォンでの撮影オールOK」だった。びっくり。始まってからも「ずっと撮影しっぱなしとかじゃなければいくらでも撮ってね。まあ最初だけでどうせ飽きるよね、そういうものだよねw」って言ってた。
友人たちはアップで、私は声が撮りたい人なのでほぼ動画。センター外側の通路をぐるりと歌いながら歩いてくれたのでその辺は結構近影が撮れた。
最後にシンタくんが「ハッシュタグ忘れないでねー!」って言ってSNSに疎い大橋くんは「はっしゅたぐって何だかわからないけど忘れないでねー!」って笑いとってた(笑)
カメラロールから動画(拡大)スクショ↑
渋い顔になっちゃったけど、上手いこと観客の顔が映りこまなくてよかった(これは後半着替えたあとの赤いライダースw)
最近何観てたっけかな…?久しぶりに振り返る備忘録的④
一昨日レイトショーで観た「ボヘミアン・ラプソディ」は別に書こうと思いますが書けるかどうかは不明です。
予告編や公式ツイッターや観賞者の感想で何度も何度も泣いてしまって、もう号泣必至の状態で観に行ったんだけどちょっと思い込み激し過ぎた。って言ったって涙腺バカは泣くんだけどさ。
とにかく「QUEEN」知らない方も十分に楽しめます。そしてサントラうっかり買ってしまうくらいには好きになるんじゃないかなー…
皆さん、是非に!!
「before sunrise」
この三部作について話はよく聴くんだけどその話は良い悪いの色々でいつか観たいなと思ってた。ていう作品はいっぱいあってそのためのアマゾンプライムなんだよね。
まあ当然だけどイーサン・ホークが認識不能レベルで若くてかわいい。お肌ツヤツヤ。それだけで観て良かった。(ちなみにこの女優さんは今もよく知らないのだけど、少なくともこの作品ではいかにも「フランスの子猫ちゃん」みたいなキュートで小難しい魅力的な女の子で、やっぱりすごく良かった)
もちろん、映画自体の内容もとても良かった。
自分も若い時ってこんな風にめんどくさい部分が大きくて、それについてうんざりされたり自分でも嘆いたり、しかしそれに酔ったりもしてて…て、書いててもめんどくさいな。残念ながらこんな歳になってもこういう部分がきっちり残っていて、生きるのに本当に色々な支障が出てる。
終わり方が良くて、そしてこれが10年ごとの続編に繋がっていると思うと暗い気持ちになりつつ期待にドキドキして楽しみな気持ちもある。
いい結果になるのかな…
「before sunset」
ああやはり暗い気持ちに(笑)。
そう、人間は結局本質的な部分はそう変わらないし、それが良くも悪くもある。2人ともとても生きづらそうだ…。ここまでめんどくさいと病気になりそうだ。残念ながら私はとっくになった。
そう考えるとつまり、この10年後もそんなにハッピーじゃないかもしれない。それでも見届けたい気がする。んーそうか、これ同世代の男女の話なんだな…自分は軽率な男と出逢ってしまい軽率に結婚に至ってしまって、チクショウ(笑)
またもや期待と暗澹たる気分が混じりつつ次回作を…と思ったらまだ配信されてなかった。んああああーーっ
「クリーピー 偽りの隣人」
『香川照之観察日記として観ればおもしろい』っていうレビューに1票。
公開当時はかなり観たいと思ってた。でも私はどうも邦画を劇場で観るのはハードルが高い。てことで見つけてすぐに鑑賞。思った通り雑な心理描写で事件にまったく深みがない。犯人の背景や行動の原理に触れないし、全ての登場人物についての描き方が希薄で本当に不完全燃焼。とても興味深い人物たちのはずなのに…ああモヤモヤする。
残念だけど俳優の無駄遣いって思う作品だった。原作はどうなんだろう。ほんとに邦画はそういうのが多い。絶望的に多い。
で、先のレビューを見てなるほどと。香川氏本人じゃなくてサイコパスの演技っていうか。全ての行動の異常性について何も触れられないため、その異常な演技がものすごく滑稽に見える。香川氏の笑顔、衝動性、怒り、諦め…。見どころって言えばもうそれしかない。
なんだけど、画像いいのないかなってググってたらこの方のツイート(連投なので全部読むといいと思います)に感服。あの映画でここまで掘り下げられるってすごいなぁと。私ごときは「香川氏恐るべし」程度だもの…。
『クリーピー 偽りの隣人』。大学教授が越してきた家、その隣には謎の男が住んでおり…というあらすじ。物語全体がコミュニケーション論のように思えた。そもそも我々の会話は本当に通じ合っているのか。コミュニケーションが成立していると感じるのは錯覚ではないか。そこがいちばん怖かった。
— 伊藤聡 (@campintheair) 2016年6月19日
「震える舌」
ツイッターのトレンドだっけ?とにくTLに上がって来たんで。
昭和の、このカラーがちょっと褪せてる感じの時代の色んなことが興味深く面白い。自分もこういう時代に育ってきたんだけど、こうして映像で観せてもらえると客観的に甦って非常に面白かった。ちょっと前のめって観てしまうくらい。
特に、幼少だからこそ見えていなかった大人たちの言動の意味や姿は新鮮だった。
渡瀬恒彦と十朱幸代演ずる若い夫婦の可愛らしく微笑ましいシーンがいくつも出て来る。何回も巻き戻したりしちゃうくらい魅力的だった。この時代の洋画ならよく観たけど、邦画は多分初めてかも(寅さんは観てたけどあんなんほぼファンタジーやん)。それだけに新鮮だったのかな。
子育て経験者にはかなりショッキングらしい。確かに子供の闘病は観てて辛い、あの時代の医療体制も相まって怖いのも分かる、「うわぁ」とか「おいおい…」ってなっちゃう。それも含めて観せる映画だなぁとは思った。
「なぜホラー映画仕立てにしたし」というツイも見かけた。私は医療ドラマだったり家族愛や夫婦愛、親子愛のドラマだったりも感じて、もうちょっと絞って欲しかったぁなくらいで結構集中して観れたなー。
「APPLE SEED」「EX MACHINA -エクスマキナ-」(劇場版)
へぇ続編もあったんだぁ?って中古DVDを2本思わず買っちゃったw
当時「ん?」て気になったヤツ。劇場に足を運ぶまではちょっと?みたいな弱さあった。1995年に発表された漫画は士郎正宗氏のメジャーデビュー作品だったんだねー。劇場版はそれからおよそ10年後に公開。CMかな?動画はまだそんな広まってない時期だよね、でもアニヲタのアンテナには引っ掛かってたわけ。って言いいつつ、結局そこから更に15年後にやっと観たっていうね。
この歳になると10年15年なんてついこないだの話なのだわ。
エクスマキナなんかジョン・ウー監督よ?白い鳩出しちゃうよ?しばらく半笑いで観てたわー(笑)だってちゃんと物語のなかの小道具としてだよ?イメージ画像の装飾じゃなくてよ?びっくりして笑うわー…(笑)
総じて面白かったけど、何度も観たいからって手元に残す気になるほどでもなかったので、またBOOK・OFFのお世話になります!
アマプラもそうだけど、続き物を一気に観れるっていうのは本当にありがたいなぁ。
映画「ヒート」〜超絶良いので観て欲しい
95年でも全然かっこいいのヤダもう。ポケベルとか公衆電話なのにかっこいいの、わかる?アルパチーノにデニーロがギラギラなのに愛しい… はぁやっぱマイアミバイス好きには堪らんよねぇ、震 ふー…
あああマイケルマンすげぇええやっぱすげぇ好き過ぎるぅ。あと今さらアルパチーノに心臓ギュインギュインしたし、涙腺バカガンガン発動したし、サントラが控えめに言ってサイコーだし、なんならフィルコリンズなんで書かせなかったしっていう。 どうしよう、全オレ史上最高のかっちょええ映画かも
3時間弱もある長さって知らなくて観始めてしまったんだけど、超絶良くてばぁああってツイートしてました。
マイケル・マン監督は、私の大好きな刑事ドラマテレビシリーズ「マイアミ・バイス」の製作・監督を手掛けた人。犯罪者と事件に関わる警官の人としてのドラマを熱く表現してくれる。
何年か前に「マイアミ・バイス」映画版を作ってたけど役者に思い入れがあったので新キャストは興味が湧きませんでした。ていうかドン・ジョンソンが好きすぎてほとんどマン監督に注目できてなかったです。遡ると気になってた作品がいっぱいあって、トムクルだから~って観た「コラテラル」の雰囲気!そうだ、あの冷たくも熱い夜の街の表情はマン監督らしいことに気付いたり…。
まあ、「コラテラル」に関しては冷酷非道な犯罪者の容赦ないクライムものだった気がするけど、どうだっけかなちょっと気になるのでウォッチリストに入ってることだし観なおそうと思います。↓頑張った結果
今作はその何年も何年もずーっと前に作られてました(知らんかった)。マン監督はこれが描きたくていくらやっても尽きないんだろうなと思わせてくれるハードな長編映画でした。
さて、今や私の中で”怖いけどかわいい笑顔のおじいちゃん”のロバート・デニーロ*1と、名前しか知らず作品は多分一つも観てないアル・パチーノとの共演。往年の大俳優じゃないか、すげぇな…ハードそうだな…と。
ほんとすげかったです。
問題は私の脳内の外人認識システム。別に似てないことは分かっているんですけど、外人がアジア人の顔を認識できないように、私も見慣れない外人は識別が困難デス。もう許してほしい。誰にってわけじゃないけどほんと、どうしても見慣れるまで「誰っ?これ味方?」てなる…泣。
デニーロとパチーノで!!!
どこが似てるって、多分似てない!ただ黒髪、黒い瞳、身長ちっさめ、黒ずくめスーツ!渋メン…
え?普通に似てない?…見慣れてないともうあかんやん…?
今気付いたけど髭…w
乱暴で罵声が飛び交うヤクザやマフィアの応酬映画はすごく苦手で、それゆえにほぼ観てないです。パチーノやデニーロの出世作は「ゴッド・ファーザー」シリーズだろうことは知ってるのですが、未見のままです。(家人が好きでシリーズ全巻が家にあると思う)
冒頭は特に、強盗団のリーダーとしてデニーロ、事件捜査担当のリーダーとしてパチーノの個々にそれらしいシーンが入れ替わりながら進みます。場面がくるっと変わると「ん?どっちの話?」てなってました。しかも2人が並ぶシーンがないです。比較不可能!どちらかのドラマが進み、もう一方のドラマも同時に進むという手法でした。
仲間や家族を含めて、犯罪集団と警察官の生活が全く別世界で進行してるのに、なぜかそれぞれの心情や姿は苦渋に満ち、孤独に震えている様に見えます。
物語としてもこの2人は対象的な位置付けであるものの、志と信念に生き、人を寄せつけず休める場所もない、同じ様な孤高の人間として描かれています。善悪の対極にいながら鏡に映したようなふたりの人間像。
それ故か、善人と悪人の違い、その境が曖昧になります。
いつしか殺伐としたやりきれないような暴力事件の渦中で、お互いの存在を強く感じるように…(その辺りになるとちゃんと判別できてるよぅ!!)
彼らは孤独の中でも、安全に完遂すること、その中で守りたい情や正義を追究しています。上手く行っても行かなくても、彼らの守りたいもの、求めるものはそれです。突き詰めるが故に周囲の人間が追いつけなくなり、孤独は深まりますが、それでも彼らはそこから降りることをしません。できないのか…いや、望んでそこに居続けるのです。
「マイアミ・バイス」の1話完結ドラマでも、そういう空気があります。暴力や悪意、犯罪にまみれた世界で必死にバイス達が守ろうとしてるもの、それは人として決して譲れない、壊されない、どんなに悲惨な結末になっても目指すところはいつもそれで、自分たちは決して折れないし悪意に迎合したりもしないんだっていう。泣きそうになるほどに絶望の中にあっても。
マン監督ってこれが好きなんだろうなぁって思ったところです。
強盗団と警察の街なかでの銃撃戦シーンはマニア必見と言う方がおられました。まーほんと長いです。映画(アニメ・ドラマ含め)あるあるですけど、"どんだけ犯人に当たらんのや、なんで車を盾にしてるのにそんなにやられるんや"…そんだけ犯人の装備がすごいんでしょうねきっと。
「ツーショットシーンがないのは、実は二人は仲が悪くて上手いこと加工してるんやろ」なんて噂もあったそうですが、メイキングにはこんなのが。左がマン監督ですね、若い。いやみんな若い。
ていうかそういう役者のプライベートがどうとかって要らん話ですよね。私は作品が良ければいいっす。
結局のところ、ロバート・デニーロが好きだけど、アル・パチーノもいいんだなぁと後から後からじわじわ来てます。いや、このヴィンセント警部補が惚れるくらいいいんだけど。デニーロは結局犯罪者なんだよね。完璧な犯罪の中に情を滲ませて破滅の危機に陥り、一人の女性の人生をも振り回す。
熱に浮かされて善悪の境が曖昧になってたけど、やっぱり正義に勝って欲しいし口が悪くて乱暴者でもヴィンセントが好き…
結局、やっぱりマン監督はそういうことを描くんだなぁって思いました。
しかしながらこの2人の孤独と葛藤は胸掻きむしられるほど魅力的なのでとにかくこの映画、サイコー…
映画「コラテラル」~マイケル・マン監督良き…
2004年公開だって…もう15年近く前なのか。
当時ちゃんと劇場で観たのだけど、
"トム・クルーズ、白髪にして渋く非情な殺し屋に挑戦!これまでのイメージを払拭する悪役!"
みたいな謳い文句しか思い出せなかった。先日「ヒート」を観てチョー感動して、マイケル・マンの監督だったと今更ながら知って、再度観賞。(amazon primeで飛びついたんだけど悲しいかな吹替えだった…ぅぅ)
(「ヒート」のブログを鼻息荒く書いてたんだけど全然まとまらなくなってイマココ)
やっぱり全力疾走するし無謀な行動もする…しかも非情と言いつつなにげに心があってイメージ払拭できてないよトムさん…。
尚、逃走した標的を追いかけるためにガラスを椅子でぶち破って飛び出す時にちょっとコケるの。臨場感を出すために敢えてそのテイクを使ったのだと思うけど、「ふふ」ってなっちゃう私、悪いです(笑)
一夜の出来事なので、全部夜の風景。店の灯り、街路灯、ビルの灯り、人の息、暗いのに熱がある雰囲気はマン監督の得意なところ。
「都会には人情がない」と抑揚のない口調(吹替だけど)でタクシー運転手に語る。「情」を強く意識しながらも「非情」な仕事を遂行しようとする殺し屋。
言葉にほだされ、恐ろしい所業の片棒を担がされるタクシー運転手。心の底から震えあがるのに、どうしても殺し屋の言葉に心を掴まれてしまう。
悪人と善人のあらゆる葛藤を描くのがマン監督は好き。その世界が私も好き。
対極にある心同士がなぜか交錯して境が曖昧になる。人の心がどちらに振れるか究極の場で試される。結果が全てだけれど、そこにあった心にも嘘がない。もどかしく苦しい結末だ。
マン監督はバッドエンドの中にこういうもやもやをいつも残す。無残に命が散っても、心が目指す高みは消えないのだと思わせる。正しいことは正しい。その通りに生きられない人の中にも「正しさ」がある。
……
ポエムか!!!!
とにかく「ヒート」が良いから観て!
でもマイケル・マン監督は「マイアミ・バイス」が一番だから観て!!!