ぎこ記

映画や音楽多め。あとどーでもいいひとりごち

映画「リリーのすべて」

最近はずっとFilmarksに記録つけてるんだけど、本当に良かったのでこちらにも。

 

観始めてから「なんか観たな、おかしいな」とおろおろしたんだけど、なかなかamazon primeに上がってこなくてうっかり動画のあらすじ見ちゃってたこと思い出した。

実際はそりゃもう全然深くて、今後は2度とそんなん観ないぞって誓う。

 

コロナも2年目に突入。更には人生の岐路というべき事案が続いて沸いてて、もう長いこと劇場から足が遠のいてた。こんなに映画でボロ泣きしたの久しぶりで、ちょっと色々溜まってたのもあるけど存分に泣かせてもらったわ。

 

 

序盤過ぎから眉は八の字になり目は情けなく垂れて、あっさりと泣き始めた。あーほんとこんなに涙ポタポタ落としたの久しぶり。
はー泣いたー疲れたー

 

ジョン・ウィショウ登場で若干ウキウキしてしまったけど。

 

性って、実際には複雑でいわゆる多様なんだろうな。らしさなんてその人なりで、自分がフィットして満足出来たらそれが正解だ。弁えててどうする()

 

とは言え生物としてはそれぞれに役割の与えられた器官があるわけで。頭の中の自分と違うことにあんなに苦しまなきゃならない。
もうなんか申し訳ないほど辛さだけはシンクロしてしまい、バカなので安易に泣いてるんだけど。

色んなシーン、何年か前にやはり劇場で号泣した「girl」がダブったな。あれはオランダとベルギーの合作?ドイツかな?ある程度理解も治療法も簡単ではなくともある現代社会の設定で、それでも苦しく辛い人生が始まったばかりの10代の話だった。治療にはとても時間がかかり、葛藤と焦燥感から自らの身体と命を危険に晒すほどの苦しみであることがすごくショックだった。
テーマが同じってのはもちろん、主人公の透明感ある顔立ちもダブった。
(GENKINGさんのそういう時期、SNSフォローして追ってたけど、そういえば正にそんなお話だったのに何故かリアリティが伝わらなかった。何故だろうか)


原題「The Danish Girl」
そのまんまのシンプルなものなのにいいタイトルだなぁってじわる。
エディ・レッドメインやベン・ウィショウの美しい英語と、デンマークの自然やフランスの街の景色描写が美しくて…。
生まれて生きて夢を抱いて恋をして…それがまるで責苦だったリリーの人生。やわらかな光と影が溢れる空に高く舞っていくのは、救いだと感じても良かったんだろうか。

これが「今のジェンダー問題を鼓舞している」実話とは知らなかった。
誰にってこともないけど、いろんなこと知らなくてごめんって思った。この気持ちは「girl」では感じなかった。
「分かったつもり」と言うことは本当はいっぱいあるんだろう。

 

 

素敵な夫だったはずの男性があっという間に美しく可憐な女性へと変貌していくという難しい役どころを演じたエディは賞賛を浴びたし、ここにはその妻役のアリシアに焦点を当てた製作裏側の動画を貼っときますね。(予告編ではありません)

もちろんエディと共に助演女優賞としてアカデミー賞獲得してますね。

(個人的にはハンス役のアニメ顔マティアスもとてもとても良かったし、実際ハンスの存在はやはりこの物語に欠かせない大切なものだったと思う)

 

『リリーのすべて』アリシア・ヴィキャンデルの特別映像 - YouTube