ぎこ記

映画や音楽多め。あとどーでもいいひとりごち

映画「リスペクト」

最近はずーっと映画については某レビューアプリに書いてた。

けどちょっと偏ったというか、突っ込み過ぎてレビューから離れるので感想として久々にこちらに(下書きはたんまりなのでこれもそこに行くかも)

 

音楽大好き感動厨なので聴いたことある曲や「あ、こんなのも歌ってたんだ」てノリノリしたり、ちゃんと泣きましたけれども。たくさん傷つけられて少しずつ自分を掴んでいく過程や、宗教音楽自体にも感動しちゃうもんね。

 

ただこう言ってはあれなんだけど。

あれほどの恵まれた環境と才能の中で、何故、大人になる家庭で自我をしっかり形成出来ないのか、すごく不思議だった。いつまで経っても自信なさげで。
そして何故あれほどに「男」に依存するのか。

結局、虐げられてきた黒人や女性であることの前に、親との関係に深く起因してるのではと。恐ろしいほど親の権力に利用され振り回された半生だったと思う。裕福な家庭であるが故に、親の恩恵が親の権力に直結してるというか。黒人云々と違う。
頼るべき親子関係を神とすり替えられ、親にも神に見放されないよう、しかしいつまでも正解が分からず寄ってくる「男」に依存しちゃうの。(幼少期のあれは別。完全に親の立場やコトの重大さに気付く彼女自身の賢さと、親の無頓着からの事件だよ。)

 

私は信仰心はないけれど、宗教芸術にとても魅力を感じる。絵画彫刻建築音楽、どれも厳かで美しく尊く思う。ただそんだけ金が集まるのかな?みたいなゲスさが今回すごく臭った。宗教って人間臭いものと表裏一体なのね。人が集まり金も集まる。集めるというか…

言いにくいけど、黒人に対するとてつもない差別の実情は知識としてあるし、それによって過激な活動が生じてしまうことも理解する。でも結局その中に、子供や女性への抑圧虐待暴力も存在して、知ってて見て見ぬふりをしてるのではないの?と勘ぐってしまう。差別の悲劇に隠そうとしてる。

権力や金持ち、腕力という優位な立場の利用、それはすなわち差別とも見えて、なんか気分悪い。

だって実際に神父の性虐待もすごいのん、あんな究極のもんでもやっと問題化してる程度なのが不思議だし止まないのも差別と同じ。神の下に平等とか、神が守ってるとか御言葉に従うとか、信仰心を盾にして力を振り回す感じがまざまざと感じられる。

宗教は健気な人の希望や救いだけど、裏は裏でめちゃくちゃ闇だし怖いね。

 

そんな風に親や男に傷つけられて来たアリーサ(アレサって言わないのね)も、結局「虫(闇)」に追いつかれて、ここでお決まりのヤク中か!!もれなくヤク中!!!

と思ったらアルコールでした。

神が救ってくれたんですかね。(ひにく)

いや、救ったのは音楽だと思うんだけど、宗教でもあるんですかね(ひにく)。

どんだけ捻くれてるの私w

 

音楽に罪はなく、私のアレサ・フランクリンはこれなので貼っとく。だいちゅきジョージ・マイケルとのコラボでちゅ❤︎

 

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