ぎこ記

映画や音楽多め。あとどーでもいいひとりごち

映画「英国王のスピーチ」~生涯の友人を得ること(オススメ映画続出)

コリン・ファース鼻血ー!!

ほんとはつい先日観た「ミッション・インポッシブル フォールアウト」の話を書きたかったんですけど、アマゾンプライムを諸事情で体験中のため映画を観漁ってます。(話題の「バチェラー」を最初に観たら何にも面白くなくて、せめて笑いのタネくらいあるんちゃう?と思ってたのにどっこもなくてすっ飛ばして終了)

 

さて、コリン・ファースの良さは多くの方が語りつくしてらっしゃるでしょうけど、書かずにおられるかい!

で、直近でヒットした映画では「キングスマン」ですかね。英国紳士のスパイモノ。

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あああ2作目の「ゴールデンサークル」しか書いてなかった。

とにかく60歳近くの紳士がこんなにかっちょ良く立ち回ってくださって鼻血ドバーですので観てください。「紳士のアクション」です!(鼻にティッシュ詰めながら)

 

アクションの前に気になりだしたのは2014年のこちら。

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うあああ渋ぅぅぅうあああ…て。

胸糞悪い実際に起こった事件の映画なのですが、このトレイラーで注目して欲しいのはコリン・ファースのキリッとしつつ冷酷にすら見える冷静な姿勢・無表情な眼と、少し高めの柔らかな声、綺麗な発音…あ、これ惚れてるからですかね、そうですね。

そうなんです、これでハートを射抜かれました。

感情がほとんど表れない顔と声なんですよ…萌える…。(鼻ティッシュ詰め替え)

 

でもその前にこれ観てたわ。(忘れてた←)

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ちょっとチャラけた詐欺師の役だし作品自体もコメディなのでドタバタ感しか記憶になかった(笑)たまたま先日BSでやってたのを終わりの方だけ観たら「こんなだったっけな…?」ていう…(薄い)。

 

最近、無料配信で観たのがこちら。

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わぁまた紳士役だよ!かっちょいいよ!大学教授だよ…って思ったらなんとイメージぶっ壊しのクズ役でした。でも息の詰まる展開にどんでん返しとか、結構楽しめました。なんならオススメです!あ、あれ?これリドリー・スコットだ!原作がベストセラーでニコール・キッドマンって、そりゃ面白い筈だよね…←イマ

(ていうか、マーク・ストロング。仲良しかよっていうくらいコリンと共演してるなーってチェックしてみたら、私が観た映画ではコリン・ファースより登場率が高かった(笑))

 

とにかく美しいイギリス英語、これが大好き。口角が上がってハキハキと発音する英語がものすごく聞き取りやすくって、喉になんか入ってるのかな?ていうころころとした艶のある声で…萌える…。

王道イケメンのせいか恋愛・ラブコメ系多いですよね。むしろそれで売れて来たのかな?私の中では勝手にバリカタ紳士のイメージだけど、まあさまざまな役をやっていて、実は固定イメージのないオールマイティな俳優なのでした。オスカーを獲るまでにノミネート含めて多くの賞に名が上がる訳です。

 

 

さて!!ようやく表題の!!!!

まずはオスカー作品を観とけって話なんですけど、なぜか機会なく未見のままでした。

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これはもちろん代表作となっただろうし、イギリス国王を演じるという意味でも英国紳士の真骨頂でした。

 

抑圧された生い立ちから、抑うつ傾向でカッとなりやすい性格、そして吃音。イギリス最高峰の紳士たる存在でいなければならないプレッシャーと、どうにも抑えられないこれらのマイナス要素に翻弄される主人公。捨て鉢になるのも致し方ないんだけど。

瞬間湯沸かし器的な人物が苦手なので最初はなかなか物語に入り込めませんでした。でも次第に彼自身の苦悩が露わになり、気付くと胸が重たくなって感情移入をしてました。

 

言語療法士ライオネルとの関係によって、彼は次第に自分を縛り付ける物事を客観的に捉え、試練に向き合うようになります。

ライオネルは彼に対して「皇族」ではなくひとりの人間としてフランクに接します。言葉は丁寧でも辛辣で遠慮のない発言をします。「無礼だ」と反発を繰り返しながらも、気付けば療法士というよりもライオネルという「良き隣人」または「友人」として彼の拠り所となっています。身分と言う垣根のない関係に心が解放されていくのを観て、国王のそれまでの孤独を一層深く感じます。

親身になり愛情をくれる良き妻にも可愛らしい子供たちにも救われます。

 

 

考えてみたら結構いっぱいあるタイプの感動物語だったよ!!

吃音をどう克服したかというよりは、ジョージ6世の人生がひとりの人物によってぐっと開かれて奥深く、素晴らしく意味のあるものになっていく物語でした。本当に本当に、人は人との関わりで変わることが出来るんだなぁ。しみじみ、いい映画だったなぁ…

 

…あ、もちろん感動物語においては動物とっていうのも多いんだけど。

 

…あれ?もしかしてこういう身分の違いを超えた人との話って…あ、思い出したわ、あるわ。しかもこれも実話で。

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ぱっと思い出したのがこれだけど、多分昔っからありそう。頑固一徹偏屈なおじさんおばさん、年齢性別問わないかも。

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これは偏屈女性自らが積極的に変わりに行ったような感じだけど、良かったよね。

ちょうど昨夜無料配信で観たこれもや…。いやいやなんぼでも出て来るやん。

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なんなら「ローマの休日」もちょっとそういうとこあるよね。

あー身分の違い…。これは大きいな。こういう決定的に世界観が違うふたりが出会うことが大事なわけだよね。格差社会…世界は変わっておらぬのぅ…