ぎこ記

映画や音楽多め。あとどーでもいいひとりごち

初めてお題に挑戦します。「バレンタイン、初めて渡した日」

お題「バレンタイン、初めて渡した日、貰った日」

 

多分小学1年生?いやぁ2年生かな。

1、2年はクラス替えがないのでごっちゃになってる。

3年生からは近くに出来た新設の小学校に移ったのでとにかくその頃の同級生が相手だった。

 

こばやしかつや君。

名字は合ってる。

昭和40年代も終わろうという頃。今ほど離婚率は高くない時代にあって、彼は姓を変えた。子供なので事情はさっぱりわからない。

「こばやし」が変える前だったか後だったかも忘れてしまったけど、とりあえず「名前て変わることあるの?!」ていう驚きは覚えてる。

 

私はお人形遊びやおままごとより、仮面ライダーごっこに興じる子供だった。

しかも微妙に女子らしく「ショッカーに掴まっちゃうヒロイン役」も、しかし「助けに行ってショッカーと戦うライダー」にもなりたい欲望丸出しなヤツであったため、割りと孤立してた(のではないかと思う。めんどくさいじゃん、そんなやつ)。

 

保育園時代は本当にひとりで柵に括りつけられる演技をしたり、「とぅーっ!」とか助けに来たり、空気と戦ってた記憶がうっすらあるし。

(結構悲しくてヤバい過去を明かしてないか、私は?)

 

でまあ、とにかく外でそうやって男子と混ざって暴れ回っており、だいたいこばやし君がそれに付き合って遊んでくれたんだ。あとニコニコしていい感じだったような気がする。

 

妄想癖はありつつも一応しっかりしていたので(多分)、自閉症(多分)の男の子の面倒も任されていたんだけど、公園でそうやって時間も我も忘れて遊んでいたまさにその時はその子が一緒だったか、または公園内でひとり遊びしてたか、その記憶はない。

でもちゃんと家に送ってから帰ってたのでなんか責任は果たしてたはず。行方不明なったとかそういうおおごとなら流石に覚えてるだろ(多分)。

 

 

そんな荒くれ者の私に「バレンタインデー」などという女子的発想を植え付けたのは、絶対母しかいない。

母はお人形が好きでミーハー女子な人だったからだ(まだ生きてる)。

 

 

日本では、1958年ころから流行した[2]。ただし、その内容は日本独自の発展を遂げたものとなっている。戦前に来日した外国人によって一部行われ、第二次世界大戦後まもなく、流通業界製菓業界によって販売促進のために普及が試みられたが、日本社会に定着したのは、1970年代後半であった。 

(中略)

1970年代は日本の資本主義がほぼ完成し、成熟した消費社会になった時期とも重なる。バレンタインデーにチョコレートを贈るというのは、小学校高学年から高校生までの学生層から広まったという。

wikipediaより抜粋

 

おおう、

要するに70年代前半小学生低学年の私、バレンタインデー黎明期じゃないの!!

もちろん買ったのはこれ。

 

*1

もちろん?

だってwikiにはバレンタインチョコ考案はメリーチョコレート説、モロゾフ説、森永製菓説、伊勢丹説ほかさまざまあるけど、実家の目の前の商店街にあるパン屋さんではこれしか買えなかったんだもの。

今は1枚税込87円だそうです。

当時は30円くらいだったんじゃないかと。5円や10円でアイスキャンデーが買えたんだもんね。なんならチョコレートはぜいたく品だったのかもしれない。

 

仮面ライダーごっこ終了後、夕暮れの公園で「渡したいものが!」と特に包みもなしにこれを差し出した。(一応もじもじしてた記憶)

 

こばやし君は一瞬首を傾げたものの受け取るやいなや、赤い外袋をバリバリと破きバリバリと豪快に食べてしまった。

寒かったので硬かったんだろうな、乾いた音を立てて食べるこばやし君の乾いたカサカサの手を見つつ「そういうもんか?」と思っていた。

 

なんでしょう、渡すことに何の意味があるかくらいは分かってたと思う、もじもじしたくらいなので。

普通にいっつも一緒に遊んでくれてたこばやし君を好きだったのは間違いないし。

言ったらなんだけど、その頃遊んでた男子も女子もこばやし君以外記憶がない。仲良しの女の子がいたと母はたまに名前も出して言うけど、さっぱり覚えてない。

 

そもそもライダーやら戦隊モノ遊びに付き合う女子はいなかった。いなかったよ…(涙) 

もともと幼少期の記憶が少なくて、学校行事もアルバムが残ってるから「動物園行ったんだなー」ていう程度。

あとは近所の幼馴染の年上の女子がものすごく意地悪とかズルするヤツだったのは覚えてる。今となっては母の近所に住んで、親の見守りと同時に私の母にまで気を配って親身になってくれてるらしい。

Tえちゃん、いつも母がお世話になりまして、ありがとうございます。はい。

 

 

あ。

こばやし君、

私がバレンタインチョコレートを渡した初めての人。

夕暮れの公園でハートチョコレートを受け取ってバリバリ食べてくれた人。

 

彼にしてみたら「お!チョコレートくれんの?ラッキー!」だったのかもしれない。

 

私、時代の先端を母に突き飛ばされて目を瞑って走って(落下して)たんだろうな…

  

ちなみにwikiには大戦後、来日した外国人が持ち込んだ風習ともある。

チョコレートなんて日本人には「進駐軍に『ギブミーチョコレート!』とまとわりつく」みたいな屈辱的な記憶が残ってる時代からほんの?それともやっと30年?という時代。

 

モノクロの思い出。たくましい日本の背景を思う…

 

 

真面目に終わらせてみた。

 

 

 

*1:ふと確認したらチョコレートのご紹介ページがリンク切れ…あれっ?

確認したら「バレンタイン」の項目が削除されてました。

びっくりした…季節限定なのかあれ…(涙)

てことで、こちらミニはレギュラーメンバーらしいです。

哀しきかな…

1枚ミニハートチョコレート(ピーナッツ) | お菓子・ドリンク | 不二家www.fujiya-peko.co.jp