映画「亜人」
production I.Gの文字に心踊った私。
なるほど、原作は知らないけど随所にI.Gが好みそうな場所でのアクションがあるし、あの粉々になる黒い幽霊みたいなの(IBM=インビジブル ブラック マターて言うらしいけど、劇中説明はないです)の動きや質感のCGは相当な完成度かと思いました。
なんていうか、説明はすっごい雑です。「みんなもう知ってるよね!じゃあ大きな声で呼んでみましょう!さとーうさーーーああああん!」みたいなノリで始まっちゃいます。別にその辺は構わないです。始まってしまえば説明的なセリフのオンパレードになるわけですし。
綾野剛の滑舌
滑舌ちょっと悪いですよね?(←そこ)
優しい気弱げなあのコウノドリのドラマ観てて思ってたんですけど、舌が長い?「フランケンシュタインの恋」の主人公とかコウノドリとか、ゆったりと喋る役で気付いたけど、結構舌先を持て余すような喋り方ですよね。
今回の佐藤役みたいに堂々と声を張ってハキハキと喋ると気付きにくいかも。
…つか、考えてみると綾野剛ってあんまりまともに観た覚えがないな。フランケンシュタインで「こんな役できるんだ」って意外に感じたのは何でだろうか…?
いずれにしても、彼は独特の雰囲気を自然に醸し出すすごい俳優だなぁと感じました。
佐藤健のアクション
アクション監督が「るろうに剣心」と同じ人でした。なるほど。らしいです。壁を蹴ったり走ったりするアレ。アレってかなり身軽じゃないとあんなにカッコよく行かないでしょう?健くん、いいっす。
今回は台詞少なかったわー。演技よりアクションでした。あんまり芝居についてどうとか言えないものがあります。何をやっても「佐藤健」感が。まだまだ若くて伸びしろのある人なんでしょうし、とりあえずかっちょええので期待してます。
筋肉隆々
綾野剛と佐藤健共に、サービスショットあります。(上半身のみ)。
ターミネーターを意識せざるを得ません。頭の中に「ダダンダダンダダン…ダダンダダンダダン…」て鳴った人多くないですか?あ、ないですかね、時代的に。シュワちゃんがああやって蒸気みたいな煙みたいなもわもわの中から登場してからもう30年以上、正確には33年経ちましたorz
一瞬気を失いかける月日が過ぎてました。
ちなみにターミネーター2もオマージュしたシーンありましたよね、いや、いいんですけど。
川栄季菜、ちょっと…
アクション頑張ってましたね。最近目が離せない俳優さんです。いろんな役をこなしてて、それが皆脇役なんだけど印象はすごく強くて感心します。
今回はウィッグ(?)と目の周りの濃いめの化粧、付けぼくろで印象がガラッと変わりました。もっと小さくて細っこくてかわいらしい感じだと思ってたけど、おっぱいでっかいしサイズ小さめのピチピチスーツだし、なんかもっちゃりして見えました。なんでかなーってググったらなるほどアニメのキャラがまさにそれでした…
あれっ?
「何かに似てるよね」という感想って好きじゃないんだけど…。「人の形をしてるけど、人を超えたもの」ていうところで既視感ありました。ついこないだ観た「東京喰種」です。どちらも原作を読んでないので仕方ないですね。
マジョリティの中で姿を隠して生きる喰種と亜人。マジョリティからは疎まれ怖がられ、実験対象になってしまうっていう…。数で圧倒的なマイノリティは戦闘によって存在承認を突きつける選択肢しか見いだせない…
ほら「似てる」って感じます、よね。
って、2回目ですけど原作については読んでいないので「全然違うよ!!」とか受け付けません。映画はどちらもそんな作りになっているのは否めないです。
てことで、今年はこういった売れに売れた原作漫画、アニメありきの実写版、来月にもう1本「鋼の錬金術師」観ます…wwwww←(えー自分でなんか草が生えてしまうw)
おまけ
ビルに飛行機が突っ込むシーン。あれもう15年以上前の話なんですけど、私的にはまだ、エンタテインメントに組み込まれているのが辛いです。なんの縁もゆかりもない事件でしたけど、胸が詰まる想いでした。漫画にもあれ、使ってるんですかね。
昨夜地上波放送された「シン・ゴジラ」でも東京が瓦礫の山と化すシーンがあります。放映当初から「震災を想起させる」としてやはり色々語られたと思いますが、あれを乗り越えていくという物語があるので少し救われるわけです。
なかなか、こういうのって心に残りますね。
「無垢の領域」 著 桜木紫乃
知人が貸してくれて本当に久しぶりの読書。
私は子供の頃から読書が苦手で活字を読んでも頭に入って来ませんでした。音読は得意だったんだけど、考えてみると音読しつつ内容は空っぽだった気もします。それくらい本は苦手で小学校での図書カードも嘘書いてました(何遍もこの話書きますけど、それくらい嫌な思い出で嘘つきの始まりだった気もしてて…まあいいや)。
今は、読書が出来る読書モード(略して「読モ」)になると読了が続いたりする程度。苦手意識はまだ残っています。
で、(前置きなげぇわ)久しぶりの読了備忘録。
これ、辛かったっす…
まさか、終盤になって読み進みが速くなったところでまさかの純香。
えーー!
えーーー
えーーーーーーー!!!
そんなぁああああ…と愕然としながら以降をあっという間に読み進みました。
最初っから暗くて陰気な物語だったのに、いつか何かが晴れてくるのかと、いつか暗く湿った空の下に太陽の光が射すのではと期待して、少しでいいから清々しく気持ちのいい空気を吸わせて欲しいと思っていたのに、まさかの…
そんな展開ズルくない?それしかないの?どうして純香の様な存在をそういう風に結ぶのか、暗い話だからこそもうちょっと落としどころを目新しくして欲しかった。
寝たきりの親の介護の話もきつかった。
なんか全然真実味のない猫の飼い方も気になった。「野良猫を拾ったら」ていうのくらいもうちょっと調べて欲しかった(こんなとこに引っかかるのはうざいかw)。
文句ばっかりなった…。なんやかんや読了に至ってるわけだけども。
大人の狡さや愚かさ、それを許せないのに究極な純粋さも許せなかった少年の衝動、誰の心にもある無垢なモノへの隠れた嫌悪。生きていたら呑みこんで行くしかないことを知ってるのに、あらためて突き付けられると逃げ場がなくて辛い。これでもかと突いてくる。そんな作品でした。
ドラマ「BORDER 贖罪」
アンサーストーリーとでも言うんでしょうか。
連続ドラマの最終話から3年経ってからの、です。
「BORDER」本編については「CRISIS」についてのブログにちょこっと触れてます。原案・脚本が金城一樹、主役 小栗旬てことでテーマがちょっと似てます。
本当に好きな作品だったのでこのスペシャルは待ちに待ったと言ってもいいです。楽しみにしてました。
でも!!序盤で気付いたんですけど、あの結末が良かったんですよ。少なくとも私にはすごく好きな終わり方でした。
正に「BORDER」を超えた瞬間でスッと幕を引く。
心が残るじゃないですか。法で裁かれない悪人を突き落としてしまう、あの天秤に揺れ動くさまを小栗旬が見事に演じきりましたよね。
さらに、じゃぁ「スペシャル」で何を伝えるのか?というところに気付いてしまいました。
答えはどこにあるのかを視聴者に問いかけるような、「ご自分で探して」みたいな終わり方をしたのに今更「正解はこちらです!」とか興醒めじゃないー?!まあ私は特に答えは考えなくてほぼ忘れてましたけど←
そうは言っても「あちら側に行ってしまった」主人公 石川はこれからどんな処遇になるのか、自殺や脳内の弾丸で命を落とすなんて結末は絶対ないとしたら、どんな立ち位置で罪に向き合うのか、そんな最終回後の悶々とした気持ちは思い出しました。
思い出したんだけど、今作もそんな調子で「どうなると思う?ん?どうなるとおーもーうー?」みたいな粘っこい引っ張り方をします。その粘っこさがちょっと退屈しちゃったり←
結果的に可もなく不可でもない結末になっちゃった気がしましたけど。
そんな中、満島真之介と國村隼か鈍い光りとでもいうような存在感を醸し出してました。
満島真之介は穏やかで爽やかな青年風なのに、冷酷で自分の思い通りに事が進まないとキレてしまう犯罪者。いつも陽気な役どころが多い気がするけど、今作はまさにサイコパス。くったくのない笑顔の奥に潜む狂気。そのくったくのなさって天性のものだと思うので、上手いキャスティングだなぁと思いました。
更には國村さんの眼の演技。台詞はないのに伝わってくる。言わずもがな、名優のいぶし銀なシーンでした。あれだけでも観た甲斐があったというもんです。
小栗旬の声って結構低音で、しかも序盤の画面が暗くて、何喋ってるか何が写ってるかはっきりしないシーンが多くてほんとに結構退屈してしまった。もともと陰気な役柄とは言え今作は大罪を背負ったもんで、もう死神に取りつかれてる匂いぷんぷん。多分序盤は目の下に黒いメイクしてたよねってくらいでした。
公式サイトより
その分、飄々とした大森南朋の語り口が滑らかに爽やかすぎるくらいに聞こえます。これも大森南朋ならではの、場に馴染んでるのか浮いてるのか分からない不思議な存在感。大好き(太鼓判)。
公式サイトより
名脇役も健在。異彩を放っていた野間口徹、浜口謙太の両人と滝藤賢一…闇の仕事人たちが今作も活躍。いやもうちょっと大活躍して欲しかったかな…
彼らの正体、詳細は公式サイトに出ていて調べて良かったです(笑)彼らだけじゃなくて、主人公から主要人物についてはドラマでは触れられていない背景が掲載されているので見てみるもんですね。
小栗旬も衝撃だったという連続ドラマの結末から3年。その心境など、小栗旬の単独インタビューも掲載されてました。面白かったです。
映画「ミックス。」をガッキーちゃん目当てじゃなく観て想い出にふける人が続出してると思われる
そうだよね、CGあるもんね、フォームさえ決めておけば後はフォーメーションきっちり頭に入れて動けばええんよね。はいはい、CGスゴイ。効果音合わせてスゴイよね。まあ、そう思って観てるとドキドキ感が40%減しちゃうけども。
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40%?ほら60%残ってるよ!半分以上残ってるよ!良かったよ良かった!
このシーン!このシーンでキュン死できるっしょ!!
んでまぁ、瀬戸康史くんのフォームが一番綺麗で良かったけど、フリーの腕の位置が高いね。勿論それぞれに癖はあるのでスルー出来るけど。振り切った形も美しい。瑛太もいいんだけど、ガッキーちゃんもだけど身体が開きすぎだよね。ドライブかけてスマッシュ打つせいか振り切ると身体が伸びるんだよ。気になるんぬ。「前へ!」て言って踏み出す足も逆じゃない?とかなんとなくフットワーク悪いなとか、あと、左利きってあんなにミドル狙われたっけな?瑛太がミドル突かれてミスる局面が多い。すごい気になる。同じシーン使いまわしてる?て思うくらい。
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私、中学1年途中から2年まで卓球部だったんですよ。都大会にも出たし入賞もしたりしてるんですよ…。
ただ勝ち負けとかに拘らない性格の私はどんな競技も苦手で、運動神経は悪くなかったけどそういう気持ちとかで伸びないタイプだった。卓球部に入ったのは、たまたま従兄と遊んで負け続けてつまんなかったからで大した理由じゃない。左利きだってことで顧問がたいそう喜んでガンガンに依怙贔屓して教えてくれたもんで、先輩やら先に入部してる同級生にも軽く苛められて。
なんていうか、体育会系のアレ。理不尽なアレ。そこで凹むの当然。もちろん依怙贔屓されて運動神経もそこそこならぐんぐん上達するでしょ?他の子が引っ叩かれたり足蹴されたりする中で(時代)。
でもねぇ、所詮は「勝ち負けとかもうイヤなんですけど」ていう気持ちじゃ勝ち続けられるわけもなく、なんとなく直感的に習得してただけなので伸びしろがない。すぐに限界が見えて来て、試合に勝てなくなるつまんないのぐるぐる。
ほんの1年半か。辞める時は顧問にそんな理不尽な理由なんか告げられずただ泣きじゃくりました。申し訳ないじゃないですか。依怙贔屓してまで力を入れていただいたのにそれを裏切るようで。
最初から気持ちでは裏切ってただなんて!!
…恋かっ←
そんなこんなで、基礎は完璧(?)なんですよ。
誰ですか?「オレ卓球上手いよ?」とかその私に挑戦して来るのは?
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なんちゃって、この映画を観に来た「競技卓球経験者」たちの皆さんも自分の現役時代に思い馳せて感想どころじゃないでしょうなぁ…(私も含めて)
いやもう、経験者は経験者の目でしかこの映画を観れないので、一般の方へのウケがピンと来ない。ガッキーちゃん目当てに観てる人にはどう楽しかったかとか。なのでドラマとして面白いかどうかちょっと何とも言えない。
公式サイトにこんなん載ってたけど、経験者以外で興味あるんかしら…?
失恋した女の子が故郷に逃げ帰って、途中で人生に敗れた男と出逢って、卓球を通して人生を切り開いていく…あ、ネタバレは基本しないつもりだったけど言っちゃったな。でも書いてみるとそんな珍しくない設定だよね。
脇役およびチョイ役が豪勢。期待はしてたけど、裏切らないチョイ役たちの面々。生瀬さん出た時マジで「キタァ!」てつぶやいてもーた。それぞれもっとクローズアップしてくれたらよかったのにとは思いつつ、そんなことしたら話がまとまらないもんね。
あれですよ、現役選手たちも特別出演ていうの?、スペシャルゲスト?的な感じでサラッと出てました。日本卓球協会(?)とかが協力してるのかなぁ…
シアターは公開後すぐのレディースデイっていうのもあって満席でした。年代高い方々も多くて、多分卓球経験者とお見受けする。そういうちょっとコアな人種が楽しめる映画だと思います、私も含めて。
ボールがおっきくなったんだよね、苦笑
とか
卓球台がオシャレだよね、✨
的な会話がなされたことでしょうなぁ…
以下公式インスタグラムから個人的に印象的だったカットを。
この場所でのシーンはみんな良かったです。
試合シーンは自分が左利きなのでどうしても瑛太に目が行きます。瑛太好きっていうんじゃないんですけど。
私、ガッキーちゃんはとっても好きです。2006年に全国高等学校サッカー選手権大会 応援マネージャーやってた頃から。初々しくて「サッカーなんて全然知らない」的な状態の中一生懸命メモ見てやってた記憶が…て、ちょ、まだ10年ちょいしか前じゃないわけ?あれ?
時間て本当に平等に流れてる??
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てことで、卓球に興味のない方の感想を探しにちょっと見回って来ますわ。