おじさんたちに言いたい
年賀状を出さなくなってからもう15年ほど経つ。
それまでは干支の絵を含めて自分で描いてプリントゴッコ(ってまだ生きてる?)*1で印刷し、宛名は手書きをしていた。家人の分も合わせて毎年約100枚を超える程度。
結婚して干支を一周したところで、様々な要因が重なって私の何もかもが疲弊してしまった時期に、年賀状を出すことについてもサラッとやめた。
毎年届く年賀状がみるみる減っていくけど当然だから気にしない。
両面印刷でも、きちんと一言を添えて途絶えることなく送ってくださる知人は数名いて、頭が下がる。ありがたいことだと思う。それがまた、皆忙しくしてるだろうなという方々ばかりで恐縮してしまう。
ふと嫌なことに気付いたので書きかけてやめた。書き始めると余計な気付きがあるものだ。そこは深追いせず忘れよう。
毎年年賀状を送り続けてくださるそんなおじさんたちに、実はちょっと思うところがある。
私が20歳で新社会人になった職場で、5〜12年上の職種の違う先輩方となんとなく気が合って交流が始まった。足もとがふわふわした若輩者を仲間に入れてくれたのだから本当にありがたい。
一番上で32歳、思えばみな若さで何につけても無意味に勢いが湧いて溢れてる年頃だ。男女未婚既婚半々で合わせて5~7人。毎日終業後に仕事の話でわいわい騒いでいたけど、それが徐々に男女の関係に話題が移り、「付き合いとは?」「結婚とは!」みたいな方に深まっていく。いやぁ無意味w!
クッソどうでもいい議論に小難しく屁理屈並べてたわ(笑)(尚、低学歴の私は途中からひたすら聞いて理解することに専念していたけど)
若いなりに季節によってはアウトドアっぽい行事もしてた。まぁ歳とって次第に消えた。
転職や異動であっという間にばらばらになっても、飲んだり鰻食べたりと交流は続いていた。これも間隔が伸びていくように。そして年々減って現在ミニマム4人。
私以外のおじさん3人は職業は同じなのでたまに資料で名前を見つけたり、研修会などですれ違うことがあってもプライベートでは会うことがないらしい。
SNSは一切していない。(携帯メールの導入すらここ何年)
ネット用語もLINEも知らぬまま。
(老い先短いのに役に立たない新しい情報とか不要だと断言。頭良いのか悪いのか謎。)
でな、おじさんたち。
情報制限されたおじさんたちとの「ただの飲み会企画の困難さ」を想像して欲しい。
ありがたい年賀状に必ず「次も企画してください!」「そろそろ美味しいものが食べたいな!」「またお願いします!」と毎年書いてくるありがたいおじさんたちよ。
”ありがたい”気持ち以前の話になるよ。
もういい加減な
自分で企画しろ。
(そんな飲みたいなら)
昨年末に携帯のキャリア変更でメアドが変わったことを連絡していなかった(私も大概不精)。先々週3人宛に無沙汰を詫び、変更のメールをしたところ2人から速攻で「そろそろ会いたい、企画を…」という全く同じ文言が返ってくる。
定年退職して何してるか知らんけど多分適当に仕事しながらぷらぷらしてるおじさんは
「オレはみんなより比較的時間があるので予定合わせます」
とか。
違う、そうじゃない。
そこは「オレが仕切ろうか?」だろう?!
常々土埃にまみれてる熱血テニスおじさんは「60までの目標は姿勢とがに股を直しすことです!」とか。どーでもええええええ。
残るおじさん、最後に会った時は世捨て人か仙人かまたはマッドサイエンティストかよ!という様相*2だったけど今回生存未確認(メール不達通知はないから多分生息してるはず)。
男だからなのか。職業柄なのか。ただの性格なのか。
飲み会幹事は最年少がする世界ルールでもあるのか。
私もおじさんが老化するのと同様の速度で老いてるよ。
おばさんはおじさんたちの世話係じゃないよ。
おじさんたちより安い月給(これについては「知らんがな」受付可)で、でも同様にフルタイム労働で家のローン払ってヒィヒィ言ってるんだよ!!気付けよ!!!
本人たちには決して目に触れない世界の果てで叫ぶ。
おじさんたちはしばらく放置することにしているよ。