映画「シング ストリート」
「エンフィールド事件」鑑賞後、せっかく取った有給だし、いい気分なる映画をもう1本観ておこうとシアター移動して予約。
前夜に例の胃痛を起こしていたので、朝から菓子パン1つ食べたきりだけどお腹も空かないし、かといって外は肉まんでも蒸し上がりそうな湿度(-公- ll)
チネチッタはチケットの半券で5%引きになるので、サンマルクで1時間ほど潰すことに。
頭痛薬と胃薬、それと安定剤を飲んで窓辺でぼんやり。
ふー…いろいろ消化。
いろいろ切り替え。
考えてると
「次にあんな下品な付き合いをさせられるなら会社を辞めてやるっ」
とかムギィッな気持ちがなかなか収まらない。
でもそれくらい言わないとバカ社長は分からないし。
なんて言ってやろうかシャーッ
(ハルクじゃなくて妖怪どーしてやろうかしゃんになっていた)
えっと。映画だ。
アイルランドの高校生のお話。
んーイギリスの映画ってだいだい父ちゃん母ちゃんが揉めてる。特に不景気な場合は。
父ちゃんがプライドだけは高くて無職で酒飲んでてぼんくら。母ちゃん妙に強い。
これもやっぱそれ。
(お酒は飲んでなかったけど)
家計の逼迫で煽りを食らう3兄弟。
兄ちゃんは大学中退でニート。姉ちゃんはなんか夢見がちなぽわぽわ。
主人公坊ちゃんはいい高校からカトリック系の底辺高校に転校することに。
毎日、不毛なケンカをする両親の怒鳴り声と荒れた同級生や理不尽に威圧的な教師から嫌がらせ…
クサクサ晴れない気分でいたら、ある日校門の外で派手な女の子に一目惚れ。
物語が始まるよーーー!!ファーイ!!
彼、なぜかその場で「ボクのバンドのミュージックビデオに出てよ」ってナンパ突撃。
ファーイ??ものすごい唐突感!
時はDuranDuranが洒落乙なミュージックビデオを作り、シンセサイザーがメジャーになって音楽業界は新しいスタイルで沸いてる世の中。
ビデオを兄ちゃんと楽しく観てると親父がチャチャを入れてきやがる。
なんかもう、なんでどこの父ちゃんも時代に着いていけないんだろうな。
そんなだから失業すんねんスカタンがあああ!
…とかモヤモヤするシーンが続く…
てもね、実は影で兄ちゃんもすんごいモヤモヤしてるんだよ…
マドンナ出現から突如バンド活動を始めた坊ちゃん、まず友達もおらんのに何故かなかなかな人材が集まってくる。
なんでや…まあいいか。面白いし。(映画やし)
音楽オタ兄ちゃんの斬新かつ的確でストイックなアドバイス、
センスとスタジオと楽器、更に技術と才能を持つメンバーを得てトントン拍子に上達していく。
あ、あれ?これ上手いこと行き過ぎちゃうかね…?
まあいいか。面白いし。
流れてくるサントラはもちろんDuranDuran、ホールオーツ、a-ha…
オリジナルやれって兄ちゃんのゲキにどんどん作曲してくの坊ちゃん。
すごいな、チミ?
もうストーリーは置いておいて、雰囲気で気分がどんどん上がる。リズムに合わせて踊りたくなってくる。
「はじまりの歌」みたいな楽しさ(監督同じ)
いろいろ唐突だし、エンディングも「はぁ?」ていう雑なストーリーなんだけど、とりあえず音楽がどハマり世代。
鬱憤は音楽で発散しようぜ!!なのだ。
あとは主人公カワイイし、友達のクルクル赤毛で歯の矯正中のチビ君もめっちゃカワイイし、でもなんつっても兄ちゃんがサイコーに良かったです。
ブラコンだからなのかもしんないけど、兄ちゃんなりにすごい苦しんでて…ボカァ涙腺ボロボロさ。この映画で一番ぐっと来たのは兄ちゃん。なんならスピンオフ観たい。
高校生の男子って子供から急激に大人になる。
工業高校で働いてた時、なんかもう子供が願書持って来たなーって思ってたら、卒業する頃にはヒゲ生やしておっさんになってたりして驚いた。
でもきっと内面は多分そんな変わらないんだろうな。
男はいつまでも子供。付き合わされる女子は参っちゃうよね。
だから父ちゃんはぐだぐだで母ちゃんばっかり強くならざるをえない図式なんだよ、世界は永遠に。
ざっくりですが、とても楽しかったし気分もアップアップでニコニコで帰りました。
あの時代の洋楽を楽しんだ人ならこの映画はとにかく楽しくて笑えてウキウキするはず。
まあ、日常は変わらないんだけどさ。うー
動画観たらやっぱサントラ買おってなる♫
当時追記
思い出したけど、イギリス版「オラ東京さ行くだ」だわこれ。