ぎこ記

映画や音楽多め。あとどーでもいいひとりごち

無料動画配信てすごいいいね←イマ

新しいことに馴染むまで時間が掛かる年齢となっています、どうも。

 

 

3年前に耳が不自由な母との連絡手段としてiPadminiを提供した。身体の小さな母には使い勝手が悪かったらしい。2年後の見直しの時に「小さいのがいい!」と強い希望を提示してスマホへの変更に至った。我が家にはその何年か前にガラケー持ちの家人が仕事で必要とのことでiPadminiを導入していた。でも家人には使いこなせず(私は教えるのが面倒だった)、私自身はiPhoneで満足していて結局埃をかぶっていた。

だいたい身体の大きさに関係なく、とても持ち歩く気にもならない。なんで母に渡したのだろう。

 

しかし完全に私のものとして手もとに来たせいなのか、Wi-Fi設定をしてるうちになんだか楽しくなってきた。主にYOUTUBEばかりを利用するようになった。スタンドを購入してお風呂でミュージックビデオを観たり、カラオケ音源でボイストレーニングをしたり。

ゆっくりとお風呂に入る時間が増えた。良き。

 

だけど映画は映画館で観る方が好きだ。画面も音響も大きくて集中してその世界観に入りこめる。それ以外に心を煩わされることもなくて、リラックスできるし。

なんとなく小さな画面では迫力もないし音も心許ない気がしていたし、まあとりあえず「観たい映画の見つけ方」もよく分かっていなかった。

 

強情なつもりはないのだけど「私はこうなの!」という固定観念がいつの間にか住みついてたことをいつも思い知らされる。「歳をとっても柔軟な心であり続ける」ことがどれほど難しいか…

 

て話だったっけ?違うな。

 

そう、確かちょっと時間が空いてソファに身体を預けて「なんか映画観たいけどレンタル屋に行くのもね」と思った時だ。都合良くテレビでいい映画をやっているはずもなく、iPadの電源を入れた。そしてくだんのアプリを開いてみた。

好きなホラーやオカルト、SFとかないかな…お、あるある、聞いたこともないB級映画がラインナップされている。あらすじも載ってる。ざっくりしすぎてさっぱり分からないけどとりあえず1本、時間もあまりないし15秒早送り早戻し機能(便利だね)を使って観てみた。70分くらいの映画を多分60分以内に観終えたと思う…。 

 

もんっすごいしょーもない映画であった。妙な笑いを浮かべたままiPadから目を離す。そんな悪くない、というかまあまあ満足したなというのが率直な気持ちだった。無料だし気軽だし早送りできるし、気になったら戻せるし、こんなしょーもない映画を観ても不愉快にならなかったし、もちろん広告は挟まれるのだけどそんなに気にならなかった。こりゃいいぞと。

それからちょっと思い出すとアプリを開いて邦画洋画問わず「見逃してた」とか「どんなかな?」と引っかかったものを観るようになった。

 

ちょうど大杉漣さんが亡くなって、氏の過去作品に触れることが出来たり(あ、氏ではなく主役さんが好きだったんだけどね)、「スワロウ・テイル」はすごーく良かったし(あの頃の私は何をしてたんだ)、「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」には図らずも感動した。ドラマチックだったし、何より嫌いだと思い込んでいたディカプリオがとても良かった。そう思った自分にもびっくりしてしまった…

 

 

というわけで小さな画面ながら多くの期待をせずに空き時間を使って地味に楽しんでいる。映画館で観る楽しみとはまた別だ。世の中はなんて便利になったんだ。ありがたいありがたい…

なんでも思い込んで頑なになってると損しちゃうな。

 

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