だましだまし←→たのしたのし
課題曲を自分で決めて
「お願いします」
と言ったら、もし私が「もうこれでいい」と弱音を吐いても『だめ!』ってちゃんと歌えるまで殴ってでも課題曲変更を許さないで下さい!!
これまでそうセンセーにお願いしてきました。
でもほんと
「もうイヤです、もうこの曲イヤです…これで最後にします」
と言って歌った時が一番良かったりするんですけども。
その頃にはさすがにセンセーももちろん飽き飽きしてると思います(笑)
そうやってその場では仕上げたと思った曲はまだたったの4曲ほど。
下手は下手なりに、昔は「全然ダメだ、全然歌えないわ」と思ってた曲も驚くほど歌えるようになって来ました。びっくりします。
音域が広がり、苦手なミックス域もまだ不安定ながらも少しずつ分かってきたおかげです。もちろんだからこそ色んな曲に挑戦したくなります。
ついつい蜜を求めるミツバチの如く、ひとつ花をつまんでは離れ隣の花へ、またその後ろの花へとウロウロ…
ミツバチではダメなことは分かってるのです。
壺のハチミツを舐め尽くす冬眠明けのクマの如く、蟻塚を潰すアリクイの如く、一曲をきっちり丁寧に隅々まで吸収するまで隣の曲にも向こうの曲にも色目してはいけないのです。
さらさらっとやってみて出来たと勘違いした様なことなんて身に付いているとは言い難く、すぐに消えていくのだと、
私にはちゃんと分かってるのです!!
でもあの歌もこの歌も歌いたい…
だからこそレッスンでは徹底的な1曲完成を目指しています。
そして2年経過したところで、すでに終わらせたつもりの曲に立ち返ろうともしています。今だからこそ、最初とは違う声で、もう少し自由に歌えるのではないかなと思うから。
いやんなっちゃいます、自分の歌を聴くと。
お腹から内臓が抜けていくようなウンザリ感を覚えます。へなへなと膝を額を地面につけてしまいたくなります。
だから本当に誰かに聴かせたいなんて思わなくて、とにかく自分が納得できるまで…
ああ、ここまで来た。これが出来た。でもまだここから先が。この部分を乗り越えたい。
そうやって頑張れば小さな進歩も嬉しいし楽しくなるのを思い出して、ウンザリ感を騙しながら…
私は割りと理論で理解しようとしてぐちゃぐちゃになって上手くいかなくなったりして、「もっと殴ってください!」みたいな形相←?になって来たりするので
センセーは「まぁまぁ。ちょいちょい楽しい曲も入れて行きましょうよ!」て半笑いしていますw
レッスン始めて3年目になりました、ボイス・トレーニング。
楽しくも辛く、気持ちを騙しながら。
まだまだ積み上がっている課題はてっぺんが見えないです。