川べりの日
再び都心から小一時間ほど離れた病院にやってきた。
ただし土地勘のある場所だったので、特に期待もせず、期待はずれも当然なかった。思いのほか、最上階のカフェテラスからの景色が美しかったけれど。
診療時間までの長い待ち時間を持て余し、花屋で小さく可憐で、そしてなんだか元気が出る黄色の鉢植えを買った。
人の見舞いでもないのに、何やってんだ?自分っ?!
まぁ、安かったしね、花屋曰く「次々と花は咲きますよ」って。
しかしほんとかな?だって、持ち歩いている間に夕方になると花は萎んでしまって、夜に帰宅して鉢を移し替えてたっぷりと水をあげても復活しないんだ…。
し
ょ
ぼ
ん。
病院での用事を済ませた後、時間があったので、久しぶりに川べりへ向かった。
水が好き。
マイナスイオンかなんか知らんけど、川べり、河川敷、滝、海辺、海岸線、雨垂れ、閉じた傘から流れ出す雨の道…。
しかしながら、「雨の日」はキライだ。矛盾といわれようが、何とでも言ってくれ。
キライだったらキライだっ。
さて、午後の川べりでの日差しに、長いこと塞ぎがちだった硬い心の殻が少しだけ薄くなって、内側に薄日が差し込んできた気がした。
打ち捨てられてた自転車、水の中を走って行けそうだった
おお…!萎んでた黄色い花は、翌朝、ピカッと太陽のように咲いていた。
夕方になって、ただ寝る時間になってただけなんすね。
アイカワラズ、ケイタイカメラノ写真デ、反省中。