映画「レディ・バード」〜ティーンエイジめっちゃ痛い、泣笑い
自分のその時代を感じないで観ることが出来るだろうか…
「スウィート17モンスター」もそうだ。
高校生の頃の自分を思い返して地中深くに埋まりたくなる気分に(笑)
自分はさすがにこんなに激しく恥ずかしい状況ではなかったと思いたい。(前も書いたけど「セックス」については奥手だった私には表現があからさますぎるし考え方も全く違うので完全に除外。まあ理解はするけど)
自分で考えたセカンドネームがアイデンティティだったりするとか、もう自分からはかけ離れてる。ゼッタイそうであって欲しい!!!
…ハッ!
…やばい、セカンドネームについては中二からやってたわ…記憶から排除しかけてたのに思い出しちゃったわ。
くそー腹立つな。
自分に振りかかる問題を親や環境のせいにしたり、この後に続く長い人生において全くどうでもいいことにやたらと突っ掛って行くスタイル。見ていると半笑い(涙混じり)しかない。
線路向こうの瀟洒なたたずまいの家に憧れ、ちょっと影があって楽器が出来て小難しいことを言う男の子に惹かれ…いやもう「ブルーな気分になるホイホイ」って誰が作ってるのかな。多すぎる。映画だからか。そうでもないか。
家庭環境にもお金にも恵まれない!とか、それが「自分が正しく評価されない理由じゃない」ってことは薄っすら分かってる。でも自己認知が歪んでるので、自分を取り巻くものの認知も歪んでるのだ。
しつこく言うけど、そんなクソホイホイに引っ掛かって本来やるべきことを後回しにするという業に焼かれそうな生き方をするのがティーンエイジャー。分かってるよ痛い痛い!と痛がる観客の頬に更にぐいぐい押し付けてくる映画、最近多いな…。
もし、常に我が人生を俯瞰で見て冷静な判断でホイホイを全て避けて、正しくやるべきことを遂行する高校時代を過ごしたという奇特な人がいたら、この映画をどう観るんだろうか。
いやどっちにしろホイホイに引っ掛かって嘆く主人公を「クソ…w」って思うのか。
くそー腹立つな。
そして、私たちには彼女の成長は想像できてしまう。人生とはそういうものだと気付く。もう自分は気付いた側にいるから。
紆余曲折を経て彼女は志望大学に入学する。独り暮らしを始めたら彼女は「レディ・バード」でなくなるだろう…。
そうやって心身共に痛い思いばかりしながら、しょっぱい涙ばかり流しながら、様々な出会いと分かれを繰り返しながら生きてるのがティーンエイジャー。
「そんなもんさ」としたり顔で観つつも、実はいい歳になっても似たような生き方してるのが「中二病」の私…
ああああああああああ
見そびれたままの「君の名前で僕を呼んで」のティモシー・シャラメ、めっちゃいいですタイプです。すごいタイプです。
「マンチェスター・バイ・ザ・シー」「スリー・ビルボード」に続いてルーカス・ヘッジス、相変わらず影のある高校生役。もうずっとこれで行くのかこの子は!!
人生上手く行かなくて鬱ってるのに優しいパパン、大好きです。
シアーシャ・ローナン、ティーンエイジャーにも中年おばさんにも見える不思議な女の子です(褒めてる)。