ぎこ記

映画や音楽多め。あとどーでもいいひとりごち

映画「美女と野獣」

「観てみよう」ってなる私を少しは褒めてもいいのでは…(笑)

 

観た!!!!

結構前からラジオから聞こえてくるアリアナ・グランデの声に驚嘆してたから!おおお彼女があの有名なテーマソングを歌うのかと。もちろん今は動画でいくらでも聴けるけど”劇場で聴いてくっか”、くらいいいじゃないのっ!

 

アニメ版は誰?

観てないけど結構すごい人が歌ってるはず、ていうかピーボ・ブライソンが好きだからiTunesにも入ってるけど、これはディズニーなのでだな…()

セリーヌ・ディオンだった…!!*1

 

 youtu.be.

動いてない動画w(91年だもの…)

 

いきなりナレーション

「なぜ王子が野獣になったか」について語られます。この調子で2時間ならいいなって、そんな訳ない

映像には、なんかとにかくすごい狂気を感じます。魔女の登場、王子の素顔がマスクのような化粧で(ペプシCMのキジが浮かんだ)ハッキリと分からない…うううん焦らすのぅ。

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Youtube.実際こんなもんでなくて全然顔の作り分かりません。

 

いきなり歌いあげるやつでなくて良かったと思いきや、宴に歌は不可欠でした…
 

話題のエマ・ワトソン登場シーン
ここからは完全に歌が物語になってるやつ。おおぅ来たぁ…。動画は有名なので割愛。

英語の歌詞と台詞でベルがひたすら歩き回り、挨拶だけは

「ボンジュール!」

「ボンジュール!ボンジュール!!」

連呼。

「え、ここ何処…?」と取り残される私。

 

字幕はひたすら

「ベルは美人!でも変わり者!美人だけど人と違う!違うよ!」「おはようおはよう!ご機嫌いかが!」

「ご機嫌いかがワンツースリー(違)」

 

場所もわからなくて大騒ぎで…もうほぼ迷子。

私、劇場で迷子。

 

そしてそのシーンのしつこさたるや(主観です)。詳細一切ないのに長い、長すぎます。まだ聞かなければだめですか?もう新しい情報がなさそうですよね?ていう待ち状態…。

のどかで平和で(閉鎖的な)田舎で、賑わう何処かの村にベルが村人から陰口を言われながら暮らしています。

一文で伝わる場面でした。

陰口。魔女がどうとかじゃなくて「陰口」なの。社会的な闇がとても明るく歌われて困惑。

 

全然素性が分からないガストン登場

あんまり唐突で空気を読めないタイプの筋肉イケメソに圧倒されつつ、素行が悪すぎて無駄に明るすぎて”DQN”という3文字が脳内に… 

ガストンのボーイフレンド?のフラウ?(みたいな名前。あとで調べるから待ってw)

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フリー素材(これじゃない)

 

かなりキャラ立ちしてるので、良いのか悪いのか飽きなかったです。こいつ何や、何してくれるんやろか、という淡い期待までしてました。

ル・フウだって!      フラウでやや合ってた

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公式Instagram

いいよねぇw

 

ここまでで結構な人種のるつぼ

貴族階級から何が生業か分からないけど笑って暮らす村人、隅から隅まで白人黒人、更にはいわゆるLGBTまでカオスのキャスティング。(尚東洋人は今回は見かけていません。) 

原作(ある?)はどうだったんでしょう?*2

ディズニーって大体白人しか出てこないって割と非難されてた印象です。「ターザン」の時が最も叩かれてた様な。昨今の世の中の流れを察知してこれ見よがしに看板掲げたのでは?なんていう話、ディズニーっぽいですよね(笑)

なんか、エマ・ワトソンが怒り出しそうですがw

 

どうやら

「むかしむかしあるところに~」というのに対して

「いつ?どこよ!!」

「それでそれ誰よ?」

て言う思考になること自体、どうもおとぎ話を素直にそのまま鑑賞できない人間なんだなぁと。

 「ガストンてそもそも何してる人?」

この時点で私、もう観る資格がないんでしょう?(下調べしろや)

 

ベルが食卓で、ポットや燭台や時計とかが歌い踊りまくるのを笑顔で眺めているシーン

これってエマ・ワトソンはなんもない空(くう)を見て演技してるんですよね。うわぁなんか辛い。そう思うと辛い。周囲にはカメラスタッフやCGスタッフ、とにかく現場作業員が素面でいるワケですよね…

きっつーー

ラスベガスのショーとか思い浮かべてたのかなぁ…(棒

 

そんな私にも感情移入してとうとう涙腺バカを発動するシーンががが!

youtu.be

日本語バージョンは今をときめく山崎育三郎君。歌詞は彼の名前と「ひそかな夢」で探せます。

ベルを失う恐怖に震えながら、野獣が気持ちを強く持とうと塔を登って行く時です。

出逢ってから既に確実に芽生えた信頼や愛よりも、彼女の気持ちに心を寄せ、城から出すのです。

彼女を失えば自分の本来の姿どころか、存在そのものを、すべてを失うことになるのです。辛くて恐ろしくてたまらない気持ちになります。

 

うわああ。ちゃんと泣いた!私ミュージカルで泣いた!

 

で、ここが私のマックスっす。

 

野獣がガストンに銃撃されて倒れるシーン

ずーーっと気になっていたことが発覚します。

野獣(王子)の名前がわかりません!!

ベルが必死に野獣にすがりついて「逝かないで」といいつつ、その後名前を…呼べ…

ああまどろっこしい!!

名前を呼べ!!!

 

まさか、やっぱり誰も野獣(王子)の本当の名前を知らない…の?

 

 

長くなってしまったので尻すぼみに。

もうどうしても記憶しておきたい場面を記録です。以前、ビートたけしが「美女と野獣」のダンスシーンについて何かで語っていたのが印象的でした。

『アニメだからあんなカットが作れるんだよ。レンズじゃあんなの絶対できないもん。ディズニーはだからずるいよ、あれはすごい。カメラ回してあれが撮れるかって、絶対できないんだよ』

記憶ではこんな感じ。その時の映像も流れて「なるほど~」と。

天井から踊る2人の姿を追うように、室内の全体を捉えます。テレビ画面にも奥行や広さがリアルに伝わってきました。優雅かつのびのびとした動き、広間に充満したきらめく空気が伝わる描写です。

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ということでせっせとYoutubeからスクショしました。動きの中の一瞬のひとコマを選ぶのは難しいです。流れるシーンとして魅せるものなのだけど、動画をカットする作業を面倒がりました。

 

実写でそれがどのくらい再現されるのかを確認したかったのが今回の鑑賞の目的のひとつでした。観ていて「ないなー」と思いました。

3Dではなかったのでもしかしたら?どうなのでしょうか?(1800円の価値とは…)

 

 アニメ版:実写版 をいくつか掲載しておきますね。(自己満足)

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これはなかなか近いですよね。本当はアニメ版の最初のカット、シャンデリアから踊る2人にピントをあてつつぐるりと部屋全体を見渡すシーンが最高なのですが。

 

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動きのあるのが撮れたのでついで。

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なんやかんや、CGだからすごいっすね。キラッキラ。

アニメと比べるまでもないですね… 

忘れてた、エマ・ワトソンの歌声についてあn

 

(結局言いたいことは山ほどあった……ごにょごにょ

*1:91年のアニメだから、これでわっと名が知れたのでは。80年代にたまたま行った日本のFM局主催ライブに、デヴィッド・フォスターが「これから期待してるアーチスト連れてきた!(バックアップしてるぜよろしくな!)」て紹介してたのです。偶然行ってたのですがほんと、腰抜かすくらい素晴らしい歌声でした…

セリーヌ・ディオン - Wikipedia

*2:…ありました。フランスのお話なんですね。ヴィルヌーヴって名前だけは聞いたことあるかも。ルフウについてはwikiでは追えないです。とりあえず、今作についてロシアではゲイをアピールするものとして16禁になってるそうで。プーチンさんのゲイへの憎悪が止まらんw

『美女と野獣』ロシアで16禁指定に エマ・ワトソンは「曖昧さ、私は大好き」

ていうか、フランスのお話なのに、アメリカ人バリバリで作ったからこんなカオスなベルのシーンになったわけか。…なんだろう、苦笑いが…。

美女と野獣 - Wikipedia