ぎこ記

映画や音楽多め。あとどーでもいいひとりごち

ウチの猫、多分14歳くらいにて(2)

赤血球増多症」と思われる診断をされたウチの猫についてのつづきです。

 

 2度目の採血後、院内での簡易結果を受けて
「これ以上の検査はしない、どの結果でももうこれについての検査や治療のために病院には来ないこと」を決めて先生に伝えました。

 

猫の様子で病院でのストレスは察して余りある状態ですし、何より多飲多尿以外に今猫自身が困っていることはないという事も理解してくださいました。

 

・2度目の検査結果

1週間後「腫瘍や内臓の病変によるものではなく、一次性の赤血球増多症と思われます」とお電話がありました。

診察の際にお話をしていただいた内容を簡単に確認した後「詳細を知るために、また治療出来ることを見つけるためにはもっと細かく全身の検査が必要ですが、先日お話しされた通り通院はしない方針ですね?」と質問されました。
私は「はい」と答えました。

 

「今後のことをご相談させていただいてもよいでしょうか?近日中に伺います」
「そうですね、この結果だけで分かることからだと出来ることは限られてますが、サプリなんかもありますし、こないだ話してた補液のこともありますしね」
「サプリがあるんですか?分かりました、よろしくお願いします」
「ありますよ。補液についてもこないだお話した通り有効性ははっきりしないのでその辺も相談して行きましょう」

 

 

赤血球増多症とは

ネット検索してちょっとかいつまんだだけでも根治療法がないと出てきます。

もちろんググったことは医師の前では決して言いません。質問するに当たっての予備知識と考えています。
対処療法も先生が話された通り、”濃い血液を抜き水分を血管に直接入れて血液を薄めることしかできません”(瀉血(しゃけつ)」と言います)。

今の危機的状況を改善するには、一番効果が見込まれる処置です。

(先生の説明では明言はなかったけれど、効果が速く分かり易いものはこれ、という言い方は何度かされていました。)

でも赤血球以外の値は健康です。薄めれば今度は別の異常が出ることになります。

また、薄めても「赤血球を過剰に造ってしまう異常」は止められません。そう長くない期間でまた濃度は上がるということです。どのくらいの周期で処置が必要なのか、それも処置と検査を繰り返さないと判明しません。

 

先生の話は簡単に理解できます。何か治療をすれば効果を確認しなければならない、効果がなければ別の方法を、あれば繰り返し治療…

 

先の見えない病気。老いた小さな(そこそこぽっちゃりだけど)身体に検査や治療の連続を繰り返すことは私にはとても選択できない。何よりキャリーに入り診察室に入るまで鳴き喚き、その後はしおしおのパーになってしまう、そんな病院大嫌いな猫にも苦痛でしかない。
私の気持ちは変わりませんでした。


・私の考え
命には限りがあります。
生きていたら病気や怪我もあります。
動物と相談することは出来ません。
命が尽きるまでの間に何が起こっても飼い主が判断していくしかありません。

インターネットサイトやSNSで保護団体や猫飼いさんの情報を得ながら、様々な病気や症状を知り、お別れもたくさん拝見してきました。
最初は辛い気持ちを自分がこれまで暮らしてきた動物とのお別れと重ねて泣いたりしてただけですが、いつか自分にも訪れる選択と決断について思いを巡らせるようになりました。

子供の頃から一緒に暮らした小動物たちは体調を崩してから命が尽きるまでがあっという間なので、自宅で対処しているうちに急変ということがほとんでした。病院へ連れて行くという事はほとんどありませんでした。
たとえ連れて行っても効果的な治療が望めることがありませんでした。(私の経験上です)

猫を初めて迎えてから、病院へ連れて行く時は症状から源病やその後の治療などを想定して、これほどのストレスになる通院をするかどうかについてある程度考えるようになりました。
今回もそうです。

重ねて、何年も前に腎臓が良くないことを知ってから、ずっと色々なことを具体的に考えてきました。

例えるならフローチャートの様なものが頭の中にありました。こういう状況ならこちらへ、そこからこうならそちらへ。

今回、腎臓以外の病気をほとんど想定していなかったので驚いたけれど、2度の検査をして家に帰って猫を眺めながら再確認をしました。

飼い主である私だけの決意です。申し訳ないのだけれど猫と「どうしたい?」とか話し合う事が出来ないので。

多くの飼い主、動物にそれぞれ幾多の事情があります。

私は自分ならどうするかと考えて来ましたが、決して出会った飼い主さんの気持ちや判断を批判する気持ちにはなれませんでした。むしろ応援していました。

違う考え方は事情の数だけあります。

そこに金銭的な事情があろうと、飼い主の感情があろうと、可能なことを選択して行くことに変わりはありません。

 

 

さて、現在病院の待合室。

もちろん猫は連れて来ていません。一瞬の差で私の後から猫を連れた方が入って来たので順番を譲りました。診察室には先客もいる様子。

 

待つ間に質問したいことを確認します。

注意すべき変化は。症状は。

脈拍数、呼吸数、行動、食欲、排便排尿、

それから。それから…

 

 

注意すべき点て、別に健康でもそう言ったことは飼い主として必要な注意ですね、列挙すると(笑)

一番怖いのは、この血液がどんな悪さをするのかということ。

血栓?場所や大きさで気付くタイミングってなんだろうか。

現在は内臓に異変がないって結果だし、何か分かりやすい、出やすい合併症はあるのかな…

 

ゴールデンレトリバーさんが出て来た。少しお歳かな?笑顔で尻尾ぶんぶん。優しそうで大人しいな、私もニヤニヤしてしまうぞ。

猫さんが診察へ。猫さんも元気なさそうだな。しかしおとなしいな… 

 

あ、出て来た。猫さんの飼い主さん少し笑顔だ。

 

 

さて、この後の相談の結果はなんだかピンと来ないものでした…良いのか悪いのかもちょっと整理が必要です。

猫はウチでのんびりお気楽に過ごしています。

 

続きはまた。

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