映画「キャッチ・ミー・イフ・ユーキャン」今までごめんよ、ディカプリオ~
ディカプ、すまん。
ほんとすまん。
ほんと、全然好きじゃなくってすまん。いやむしろ嫌っててすまん。ブサだと思っててすまん。ちんちくりんのおばさんっぽいとか思っててすまん(悪口か)。
この作品のスチールがあかんかったんじゃ。もうチラシ観た瞬間に「おばさん?」てなったんじゃ。しかも次に観たのがこれで。
その次がこれ。
あ、「インセプション」とか、あとなんだっけ、インセプションに似たヤツ、夢オチっぽいヤツ。まぁいいか(いいのか)。あ、思い出した「シャッター・アイランド」も観た観てた!!
…私の中のディカプ、かわいそすぎない?もう本当にかわいそすぎじゃない?
とにかくディカプリオにずーっと興味がなくてロミジュリもタイタニックも未見。そして何故かトム・ハンクス作品もほぼ観ていない。敢えて避けてきたわけじゃないに「フォレスト・ガンプ」すら未見だよすまん。て言おつつも積極的に観ようという態勢にはならないんだけども。
今ディカプの画像をググってたら超絶かっちょ良かったよ…いまさらだけどホントかっちょええやん…昔の。かっこいいかわいい足長い。おばさんびっくりだったよもう…。
さて、原作はベストセラーの物語だと思ってた。実話とは驚き。2003年公開(日本)。最近の様でもう15年も経ってる。まぁこの歳になると15年なんてついこないだみたいな感覚なんだけどね。それもどうなんだ。
エンドロールで主人公フランクのその後が詳細に流れて来た。大成してらっしゃる。21歳で逮捕、刑期12年っていうシーンで、「うわぁそれでも若いから全然まだやりなおせるね」って思った。そして事実ご立派になられてた。
収監されてから更生に至るまでの経緯はフィクションが入っていて、そもそもトム・ハンクス演じるFBI捜査官も架空の人物なのだそうだ。
若く孤独な詐欺師と、仕事人間で妻と子供に逃げられた(?)やっぱり孤独な捜査官とのやりとりは見どころのひとつだ。
もちろん、傷心の家出から華麗なる詐欺師に変身していく流れには目が離せない。才能があったと言ったってそこから小切手を偽造して世界中から金を掠め取って行くなんて、ガバガバな世の中だったんだなぁという話だけど時代だ。
今で言うと仮想通貨騒動っぽいのかな、これ。ちょっと違う?全然興味ない人には困ったことは起こらないけど、どこかで祭りになって誰かが不当にごっそり儲けてるっていう図式。目の前にいる泥棒を追いかけるんじゃなくて、どこかの誰かが見えないところではたらく「不正・犯罪」を、警察が実感としてなかなか捉えられないという構図。
ただ、センセーショナルな事件の根底に流れるのは壮大なホームシック。犯人の青年はたった16だか17歳の男の子だった。せつなみハンパない。
尊敬する父親が事業に失敗して幸せだった家庭が崩壊していくのをどうしても受け入れられない。莫大なお金をだまし取って世界中を逃げても、彼が取り戻したいのはあの温かな家庭。その執着はいつも彼を絶望させ孤独にする。お金さえあればまた元に戻れると、子供の心のままに大胆な犯罪を繰り返す。
権威ある人間に成りすまして自信たっぷりに振る舞う姿と対照的に、幸せな家庭と大好きだった両親との暮らしに思い焦がれ寂しさを募らせる。その哀愁の表情は本当に胸に来る。…美青年ディカプリオだからこそ!!
(あ、「フランク・w・アバグネイル・Jr.」でググるとなかなか美男子だ…)
これからは若い頃のディカプリオを愛でるようにするよ!!