ぎこ記

映画や音楽多め。あとどーでもいいひとりごち

今頃比べてみました。「竹内まりや」と「太田裕美」

先日ボイトレの自主練でスタジオに籠ってあれこれ聴いたり歌ったりしていたところ、竹内まりやの楽曲、自分の合うキーに3#くらいしたらほぼ太田裕美の歌声になって「ふぉっ!?」てなった。
声質も歌い方も全く違う人だと思っていたけど、きっちりした発声と発音、技術があるというのはこういうことなのかぁ…としみじみ。…しみじみしーひん?しちゃうん、私。個性とかそういうことは全然別なのか同じか?よくわかんないけど結構ジワった。

そういえば、経歴とか活躍した時代もほぼ重なってるんちゃうかしら?でも共演とか2人が対談とか今も昔も観たことないなぁ?ということで簡単にほぼwikiからの情報を並べて見てみることに。お!いきなり生年が一緒だった!

うおおおお、なんか面白いぞ… 

 

 

竹内 まりや(1955年3月20日 - )島根県簸川郡大社町(現出雲市)出身。

太田 裕美(1955年1月20日 - ) 東京都荒川区生まれ・埼玉県春日部育ち。

 

《島根vs埼玉》

 的な…いやわからんけどw(よしなさい)

 

竹内  高校在学中にアメリカ・イリノイ州ロックフォールズ・タウンシップ・ハイスクールに留学。卒業後慶應義塾大学在学中に音楽サークル、後のピープルに所属。リーダーは杉真理(まさみち)。鈴木恵一の従妹らとともにバックコーラス担当。第8回ポプコン関東・甲信越大会(1974年9月7日中野サンプラザ)に「踊りに行こう」という曲で参加。(同大会には佐野元治(バックレイン元春セクション)や庄野真代桐ヶ谷仁も出場)

 

太田  8歳の夏にピアノを習い始め同時期に作曲開始。上野学園中学校音楽指導科声楽科在学中に、スクールメイツのオーディションに合格。渡辺プロの東京音楽学院入学。同期生には、伊藤蘭田中好子(後のキャンディーズ)ら。高校3年の11月、NHKテレビ番組『ステージ101』のレギュラーグループ「ヤング101」のオーディションに合格。翌年1月から番組終了の1974年3月まで出演。同期メンバーには谷山浩子がいた。1973年12月渡辺プロと新人養成契約を結び、西銀座のライブハウス「メイツ」でピアノ弾き語りを始める。

 

アメリカ留学及び慶應ウェイウェイvs 下町純情スクールメイツ

はぁ?比較しようにもどっちも音楽業界未開時代、あの2人の道程が独自すぎる。すごすぎる。なんじゃこれ。(ていうかよしなさいっての)

 

竹内 1978年11月25日にRCA/RVCよりシングル「戻っておいで・私の時間」、アルバム「BEGINNING」でデビュー

太田 1974年11月1日に「雨だれ/白い季節」でデビュー

  

アプローチも経由地も全く違うけれど、同じ音楽畑なのに一切交わりのない道を進んでる。躍り出た第一線の畑もちょっとどころじゃない、全然違う。カリフォルニアのぶどう畑と三崎港近くのピュアホワイト(白くて甘い特級トウモロコシ)畑くらい違う。(具体的には自分で考えて。適当なこと言ってるだけだからね。)

日本のポップス界の初期メンバーと、音楽実力派アイドル黎明期というところかな。同じ様な方向なのに交わらない。最終形態も交わらない。しかしお二方ともこの世界で敏腕を振り回しつつ活躍中だ。

 

「ひと夏の経験」

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74年。

私の母はミーハー女子であったため、この年私に(ていうか自分が欲しかったために)買い与えたのが百恵ちゃんのこのレコード。その前からチータ365歩のマーチ」とか小坂明子「あなた」があったけどな!

「明星」「平凡」を平積みした本屋さんの前で

母「こっちが淳子や」

私「ちがうこっちが百恵ちゃん!」

母「こっちの横分けは淳子や!」

と大揉めをしていた*、何れにしてもなんか足りてないこの親子はこの頃竹内まりや太田裕美も知らなかった。(「平凡」の前で揉める親子。これこそが「平凡」の象徴。)

とは言えすぐに太田裕美は実力派アイドルとしての頭角を現し「木綿のハンカチーフ」が日本中に流れ始める…

あれからこれまで、そしてこれから宇宙世紀になってもこの曲はどこかのスナックで酔った女が歌っているだろう。(酔わなくても歌っているだろう)

特段に有名だけど、彼女の楽曲は皆メロディラインがものすごくインパクトがあって心をギュッと掴んでくる。か細く可愛い声が、なぜか強い力で掴むのだ。

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ピアノのイントロ及びサブメロラインがいかにもメロドラマ風で苦笑いが否めないけど、AメロBメロサビどれも心に残る。

これで鳥肌立てた中学生の頃。カラオケなんてない時代。LPを買うお金もない。ラジオで聴いたのかな。 

 

一方でこちら。

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なんだこの前説…汗びっしょりなるやんか…。そしてこのイントロから半分落ちてくる主メロの歌い出し…!いきなりファッと歌の世界観に引き摺り込む。英語混じり、洋画が始まるのかはたまた今終わるところだっけ?みたいな。これJPopの遥か斜め上からデビューしてきてるやん!!!

確実に赤い彗星やんかよ。(衣装含めて) 

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アメリカナイズされた、まだ日本には浸透しきれない様な楽曲でデビューしたはずなのに、突如"音楽できるアイドル"というコンセプトに乗せられた竹内の出世作。80年の化粧品のCMソングとして一気にブレイク。制作陣ももちろん若頃から竹内を育ててきた界隈だ。作詞:安井かずみ、作曲:加藤和彦、編曲:加藤和彦清水信之。ちびりそうなメンツ。ちなみにB面は既に山下達郎が制作に参加してるわっ!ツバつけられとるわっ!(なぜか怒る)

 

一方で王道アイドル路線の太田の「木綿のハンカチーフ」は松本・筒美の黄金コンビによる楽曲。アイドル以上の仕上がりに別の旋風が日本を走った。

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これ、こないだ30代の友達に聞かせたら「う~ん知らないかな?」って言われた。宇宙世紀の夢潰えた感…orz

 

そしてなぜみな9月を歌うのか

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これもちょっとしたストーカーみたいな歌だけど圧倒的に好き。

 

ここ何年か、太田裕美のベスト盤を探してたら兄まで「なかなかないんだよー」と言い出していた。なるほど。すっとぼけた親子喧嘩をしていたものの、兄と私はとりあえず太田裕美の舟に手を掛けて育ってたんだ。

 

YOUTUBEがあれば、しばらく楽しめそう。

そして、ボイトレはちょっと竹内まりやのトレンディドラマ流行より少し前の辺りを狙って行こうかなと思ってる。

 

つか、なあ母よ。横分けの向きは一緒やん!!

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びっくりやわ、一緒やんか!!!

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