映画「マイ ビューティフル ガーデン」
ザ・イギリス映画でした。(ここはTHEは『ジ』とすべき…?)
頑なに自分のペースを変えない人間、もはや変人(またこれ系の病的なやつ?)の域の登場人物しかいない。
そこにドラマ「シャーロック」で悪い人闇オーラをずもおおおって出してたアンドリュー・スコットが「あれ?あれ?」ていう秩序を乱す人物として軽妙なシングルファーザーとして現れる。
息が詰まりそうな堅苦しい人生を歩む人々の中に妙に軽くてルーズな要素が飛び込んできてハラハラしてしまう。
最初はその強情っぱりな人々に「んー…」てなってたのに、どんどん魅力的に見えてくる。
(あ、あれ?岡田将生…?ていうイケメン誰?)
エピソードやラストの展開はちょっとベタだけれど、そこに対峙する人間が皆不器用で運やセレンビティピティみたいな魔法要素でなく、一生懸命努力したり悩んだりした結果なので観ていても素直に泣いたり笑顔になったりする。
イングリッシュ・ガーデンの美しさや楽しみ方、イギリスの食事の味気なさなどあらためて見せつける。
普通にヒーリングビデオにもなる気がするくらい。
鴨さんもチョーーかわいいよ!
マイペースを守ることも、辛いことを乗り越える努力も、小さな幸せを見つけることが出来る柔らかな心があれば生きていけるのかなぁ…
おおう、そう!ファッションがこれまたチョーー素敵。
軽い自閉症スペクトル入ってそうな主人公のクローゼットがどんどん魅力的に感じてしまった。
同じ形のブラウス、物語が進むにつれて色味が変わって行くのがまたじんわりする。
もう私も毎日同じ服を着ていきたいとか思って、ついシアター近くの好きなお店に行って黒いスカートやワンピースを見まくり。
…いや買ってないけど(笑)
すごーく素敵な映画だった。
観てよかったなーって思う映画って案外少ないもんだなと、ふと思う…
画像は全て公式サイトより