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野生のいのちと対峙する (3) シマリスって馴れないの?

結局「シマリス」が私にとっては「野生の動物」として家で暮らしたのが初めてだったので、もう少し。

 

人に懐くかと聞かれたら「yes」でもあるし「No」でもある。

人間は森に住めますか?という質問をされてると考えるといいかもしれない。

住み心地が快適で楽しいという人、とてもじゃないけど無理だよって人もいる。

住んでるうちに馴染む人もいれば耐えきれずに逃げ出す人もいるかも。

 

大切なことは、ペットショップで売られていようとも、シマリスは人の家の中で愛されるだけの愛玩動物ではない、野生に生きる動物だということだ。

 

とにかく冬モードに入ったら諦める。

シマリスは(2)で記したような冬モードが訪れることが多い。

生涯発動しない個体もあれば、迎えてすぐにという個体も、なんなら季節関係なく年がら年中そうい個体もいる。

迎えてみなければそれは分からない。理由も分からない。個体差としか考えようがないのが現実だ。

 

でも自分の手元に迎えた子が冬モードになってしまったと嘆いても仕方がない。

彼ら望まぬまま自分の側に連れてこられ、生きているのだ。ただ本能に従って生きてるだけ。

 

冬の為に自らの身体に脂肪と栄養を蓄え、更に目覚めた時にすぐに手に取る場所にエサを置く。それだけしかもう脳は命令をしない。

 

邪魔をするもの、奪おうとするものを殺してでも守らなければならない。そうしなければ自分の命が脅かされると本能に刷り込まれている。

 

冬モードになったシマリスに対して私は感情を抑え、ひたすらクールに接するようになった。

シマリスが私のことを、森の中で風に枝葉を揺らす木だとでも思って欲しいとすら思った。

 

 

木になろうと思うことは、どんな感情よりよほど現実的だ。

 

テリトリーへの侵入者に対して怒り過ぎて血圧や心拍が上がったりうっかり鍋でも落として大きな物音に気絶したり、

人間との生活に小さな身体には何かと負担で、それは死に至る場合もある。

 

命を預かった以上、その営みを邪魔をしてはならないし命を危険に晒すこともしてはならない。

毎日エサを与え、ケージを掃除し、冬眠しないように温度管理をする。刺激しないよう怒らせないようにそっと見守る。

うっかりミスをしても、彼らはただ怒るだけ(命懸けの攻撃もするけど)。嫌われてるんじゃない。それを嘆いたり拗ねたりしても事実は変わらないし、無意味である。

 

たとえ嫌われてても関係ない。生きててくれたらそれでいい。

人間は野生の動物を家に迎えたなら、仲良くして欲しいなんて思いは捨てる方がいい。

もちろん、彼らの生活を侵さぬよう愛情を持つことは問題がない。決して押し付けてはいけない感情だけど。

 

馴れてくれないからとガッカリするくらいなら家に迎えてはならない。