アーチストのライブチケット転売問題つらいから早くどうにかしてください
ふと、
入会してるチケットサイトなどから見逃してた「登録してるアーチストのライブチケット販売のお知らせ」など来たりして…
若い頃からそんなに頑張って「優先予約抽選申し込むぞっ!!」ていう気概もなくラストチャンス的な軽い気持ちでとかCD購入したらシークレットライブ抽選ハガキついてて送ったらとか、「急きょご招待枠募集」みかけたり誘ってもらえたり、
スルッと行きたいライブチケットが手に入ることが多かった。無料だったり。良席だったり。
最大のラッキーチケットは、当時そんなに仲良くなかった同僚に
『山下達郎って興味ある?』
という、まるで「コーラ好き?」くらいの軽い感じで誘われたヤツ。
一瞬意識が飛びそうな脳で「うん」と頷いた。
まさかのファンクラブ優先チケット、中央の前方席
という代物だった。
実はその頃はちょっと山達を聴いていなかった問題。80年代ガンガンだったのに。
でもラッキーなことにそのツアーは80年代振り返り的なコンセプトでドンピシャ、もうめちゃくちゃ感動だった。
中野サンプラザの入り口には半泣きで「チケット余っていませんか?」と書いた画用紙を掲げた親子がいたりして、温めな地獄っぽい複雑な世界だった。
噂には聞いてたけど、あらためて「プラチナチケット」の意味を噛み締めた。
ライブコンサートに行くようになったのは20歳辺りから。学生の頃ってどうやってチケットを買うのかすらピンとこない世間知らずだったと思う(記憶があんまりない)。
初めて自ら電話をかけてチケットを買ったのが松任谷由実のライブ。
「発売開始時間に電話が繋がることは奇跡」という都市伝説ではなくて現実だった時代なのに、するんと購入出来てしまった。
あれれ?案外買えるのかー…とその後も何度かユーミンライブは楽しんだ。
友人や母を誘ったし、ライブの楽しさを知った時代。
買えたの。本当に。バブル時代後期。
「電話が繋がらない」こんな言葉はもうピンと来ない時代かな。
コール音すら鳴らずに回線混雑のアナウンスが流れてくる受話器。真偽はともかく「最初から繋がる地域と繋がらない地域が絞られてる」なんて話も聞いたことがある。
最近はいわゆるダフ屋が札束のようにチケットをひらひらさせて「良い席あるよ~」「買うよ~」って並んでた光景も消えた。
当時、あれは違法で暴力団の資金源だということは世間に疎い自分にもすぐ理解できたし、シールドを纏って通過していた。
しかし、当時なかなかなロックフリークな友達が(今は亡き)忌野清志郎のチケットを積極的にダフ屋から購入していると聞いて(一応正規ルートは試みるも買えないわけだけど)腰を抜かした。
色々な感覚を疑ったしちょっと軽蔑もしたし、仲が良かっただけにそう言ったけど彼女の話を聞いているとどうやら「本当に行きたい人にしてみたらそのお金の行く先など関係ない」のであった。
理解はするけど私はしない、彼女は「できる」というだけなんだけど。
にしても、堅苦しいくらいの倫理観とか大袈裟にしても「ズルはだめ」みたいな感覚が似ていたので、そこを軽々乗り越えていったものだから、ぽかんとしてしまった。
「だって行きたいんだもん」
ファンの気持ちってのはほんとにシンプルにそれだけ。
「誰が儲けるとかそんなことはどうでもいい、ただただ好きなアーチストのライブに行きたい」
全員の気持ちが叶わないのは仕方がない。
でも、この時代にその気持ちを全然汲み取ってくれないというか、むしろ利用して儲けるのがライブ興業会社なのかチケット販売代行社なのか、その辺が分からないんだけど
ほんとにどうにかして欲しい。
どうにかならないならその訳をきっちり説明して欲しい。
そもそも販売手数料とか発券手数料ってなんでチケット代金と別なのか教えて欲しい。
なんで何カ月も前に発売するのにキャンセル払戻しが不可能なのか教えて欲しい。
なんで行けなくなったチケットを正当な価格で譲る媒体がないのか、いや「譲渡不可」とされてるのか教えて欲しい。
なんで高額転売する人がいるのか教えて欲しい。
ファンならそんな気持ちにならないと思うんだよ。儲けたいために転売するならそれはファンではなく「ダフ屋」だってみんな知ってる。
禁止されていることも腹が立つけど、そこを破ってそこに儲けを出そうとする輩が腹立たしい。
オークションというシステムを否定しないけど、度が過ぎてて呆れてしまう。
貧民乙とか言われても腹が立つし、呆れるし、
誰かなんとかして。本当に。