小さなご褒美
月末バタバタ
管理職会議は15分ですっ飛ばして病院へ
(時間外に絶対かかる会議すんな)
こんなキツい2週間は初めてだった
何を飲んでも調子がおかしい
震え、激しい睡魔、
一番辛かったのは、頭の先から足の先まですっぽりと膜が張ったような、感覚が良く伝わらない変な感じ
身体の中心が傾いてるのか歪んでるみたいなのに、どう修整するかも分からない
そのうち、外側のことが正しく頭に入ってこなくなって
毎日見てるSNSやメールアプリのフォントが違って見えるような
今自分がどこでなにを話してるのか
相手には察せられないよう必死だったけど
何が何だか分からなくなっていた
多分、久しぶりに処方されたお薬だから
前に飲んだ時からだいぶ経っていたから
慣れるまで頑張らなきゃと思ったけど
このまま自分は頭がおかしくなってしまうんじゃないか
母のように妄想に苛まれる人間になってしまうんじゃないか
そんな恐怖に怯えた
症状を日々記録したメモを持って訴えた
耐えられないですと
話し終えて堰が切れて泣いてしまった
涙腺バカだからしょっちゅう映画やドラマで泣くけど
こういうのはやっぱりちょっと違うんだ
帰り道、泣いて少しスッキリしつつ
疲れつつ
オトナは泣いちゃいけないな、なんて思う
駅が見えてきて、スーパーが見えてきて
「そうだった、今日も買おう」って思い出す
病院の帰りは必ずこのミルフィーユチョコを買って電車の中で食べる
子供の頃、都電で連れて行かれた女子医大の歯医者の時は、近くの飛行機の形の遊具がある公園
泣きながら通わされたバスで行くピアノレッスンの時は、近くの優しいパン屋さん
辛い時は
別に「頑張った!」とか思わなくっても、その日その時だけでもなんとか乗り越えたら
ご褒美がなくっちゃね
オトナだから、小さくていいんだ