読了「虐殺器官」伊藤計劃
著者はもうこの世にいない。
身体中を癌に蝕まれ、もっと書きたいことがあると願いながら、息を引き取った。
この著書のオリジナルはたったの10日で書き上げたという物凄い人物だ。
そして、その内容たるや、身近で遠く、生々しいのに乾いている、
人の意識のあるところ、ないところから起こる、起こす、戦争って一体どこから来てどこへ向かうのか、
あまりに容易で、あまりに重い、骸が無尽蔵に増えていく、
正義?必然?戦争は安穏をもたらす?
この世に著者の長編があと1作、存在する。
ぜひ読んでみたい。
そして誰かに、映像化してもらいたい。