ボイトレ始めて5ヶ月が過ぎようとしているので備忘録。
トレーナーさんは固定。曜日の縛りがあるのは不便だけど、人見知りの自分にはこれしか選択肢はないわけだし。
日時のやりくりは結構キツイ。
でも最もきつかった日に這うように行ったら、声を出してむしろリフレッシュする体験をしたことがあって、なので無理をしても行くようにしてる。
最初の1ヶ月は緊張をほぐす為だけにただただ雑談と発声。
若い頃合唱団で歌ってたので要領はわかってるんだけど、そもそも恥ずかしくて声が出せない。レッスンが終わると精神的に疲弊してふらっふらになってた。
2ヶ月目も緊張感はあまり変わらず。でも声は出せるようになり、知らなかった発音の仕方、リップロールや体幹を使う呼吸方などにチャレンジ。
それでもレッスン時間の大半を雑談でトレーナーさんと距離を縮めたりする日もまだ多い。
3ヶ月目に入って、なんか歌ってみませんか?と言われてしまう。…しまうって、いやまぁ、歌えるようになりたくて通ってるんだけど。
iPodから探しても、どうしても80年代の洋楽バラードばかり。うーむ。バラードはハードル高いなぁ。
トレーナーさんに言い出せずにいたところ、当初自分が「これはいいですよ~」っていうおしゃべりをしてたジャスティンティンバーレイクとマイケルジャクソンの”love never feld so good”はどう?とのご提案。
「一緒にハモったり踊ったりしながら歌いましょうよ」
あの人たちキー高いし、とりあえず歌うと言うよりグルーヴを楽しめばいいとの事でチャレンジ。うん、楽しい。
まずは上手く歌うことより楽しむことを優先してくれたトレーナーさん、さすが。
この音域は自分の苦手な部分、じゃあここは上でコーラスに回ってという感じで、ガッカリさせないように歌わせてくれる。久しぶりのハモりに鳥肌立つ感激も。
しかしこれいつまで歌うかな、次も考えなあかんのかな、と思い始めたら「そろそろ次何かありますか?」と。
えーと…。グズグズしていたら、「こないだ言ってたBASIAの”Drunk on Love"は?」とか。
いやいやいやいやあれは歌えない、歌詞を乗せられないですよ
でもノリノリだしいいんじゃない?
…他に浮かばないし仕方ないかな…
何百回も聴いてる曲だけど、アルバム買った時に歌詞見ながら口ずさもうとして折れて以来歌詞をまともに見てない。まずは必死に歌詞を叩き込む。知らない単語も調べる(洋楽なので大した意味ないけどw)
英語だけどBASIAの発音怪しい、メロディーへの言葉の乗せ方もちょっと普通と違う、スキャット無理ぃ!www何回かやって、楽しいけど結局実力的にまだ全然歌いこなせないなってトレーナーさんも自分も分かってきたところで、スクールのお盆休みを挟んだりなんだり、日程的にレッスンが少し空いた。
相変わらず日常的に漫然とiPod聴いていて、ちょっとした変化が。
「これ歌えないかなぁ?」って思うようになってる。
おお。
昔っから大好きな大貫妙子。今は消えた(生きてる)飯島真理とか谷村有美。若気の至りで歌ってた頃はキーがピッタリで楽しかったしどうかなと。
あとはここ10年くらい追ってる柴田淳。
好きな曲を絞って歌詞を起こして、スクールのスタジオで声を出してみた。(空いてればいつでも無料、ステキ)
意外にも、柴田以外は全然ダメ。真似するなら全然オッケーだけど、発声を意識するとダメなんだよね。いや上手ければ歌えるんだろうけど、まだそんなテクニックはないわけだな。
柴田淳の歌の上手さには凹むけど、高くても低くても違和感なく声が出る。
てことで先日のレッスンでトレーナーさんに何曲かを軽く口ずさみながら相談。
「どれもいいね、でもこれのAメロはミックスボイス域じゃない?」
え?でも無意識に真似をしているみたいで苦がない。
「真似しちゃってるみたいですけど、むしろそれで克服できるかもです。」
「それならいいんじゃないですか?」
なんつって、なんとか1曲選んだ。
とにかくどの歌もずーっと漫然と聴き流してたので、メロディをきちっと把握することから。いろいろ聴きながら「これでも良かったな、次はあれにしようかな」とか思うけど、今日気付いた。
『本当に好きな歌は歌いたくない』ってことに。
歌詞もメロディも好きでたまらない曲ももちろん候補に挙げてたけどなんとなく避けたのは『この世界観は穢したくない』っていう気持ちからだった。
以前はそんなことを思ったことがなかった。なんでもコピーしたかったし、ピアノでガンガン弾いて下手な歌を撒いてた。それで楽しかったし満足してた。
ふ、オレ若かったぜ。
なんていう今日この頃。
音楽への、アーチストへの尊敬というか、これなんて言うの?『崇高な領域と向き合う姿勢』(大げさ)
今後どれくらい続けるのか分からないけど、途中で少し「やめちゃうっかなー」とか思ったりもしたけど、今はまだ発見することがあるしその度にまた行こって思う。
そんなこんな、50の手習いイマココ。