着物屋さん
「着物はいっぱい持ってるんです、まだ袖を通していないものもあって…」
断り文句のつもりだったのに、
「あら、着物のことがおわかりになる方なのね!是非見ていただきたいモノがあるんですよー」
え…あれ?!
「着物、お似合いになるわー」
(それは「なで肩ですね」と言ってますね、そうです、あたしはなで肩なんですよ、レベル3くらいですよ)
「これはフォーマル!ほぅら、ステキでしょうー」
(フォーマルって、、多分この先喪服以外はいらないと思います…)
「紬が好きで、それはもう持ってるんです…」(どうだっこれでおしまいだ!!パーンチッ!!)
「お客様、粋!!今、すっごく希少なものが入ってるんですよ!!」
ア、アレッ??
「せっかくですから、せっかくですから」
お、終わりが見えてこない…断れない…!
気付くと1時間半以上着せ替え人形…立っていられないほどふらふらになってきた。だって今朝、電車の中でしゃがんじゃうくらい具合悪かったし!!
「あ、あの、もう疲れちゃって、、ふらふらなんです」
「あら、はい椅子に腰掛けて!」
だー(ToT;)
カモだったんですね、わかってました。わかってましたとも。でもパソコンの1年ローンが昨日通ったばっかりですから。夏の終わりに衝動買いした浴衣のローンも残ってますから。無理なんですぅぅー
「じゃあ、パソコンのついでだと思って!!」
うそーっ?( ̄□ ̄!!!!)
ほうほうの体で帰宅…
こっそり悪態、人当たりだけはやわらかい、そういう人生。
疲れたよーこんな人生やだよー
……買ってませんよ…