映画「スウィングガールズ」
この監督、この世界から脱却できるのかなぁ、といらぬ心配をしてしまう。
まず、小ネタが多すぎる。ウケを狙うのはわかるんだけど、キャストで誰がどんな小ネタを持ちつつ動いているのか、なんか予想しちゃうし当たっちゃうし。
小ネタにこだわりすぎたせいで、楽器はおろかジャズをまるで知らなければ興味もない女子高生がばばーんとみんなを引き込む演奏ができるまで、
それがあまりにあっけなかった。
裏打ちができたら急に演奏もできちゃった、って…オイオイ。
アタシの人生に「R&B」はなかったが、ついでに「ジャズ」もなかった。
ことにジャズは幅広くしかも奥深い。(裏打ちは知ってるんですよ、なのに)ジャズは理解できなかった。ピアノの譜面を見ても、さっぱり弾けなかった。ピアノの前でバンザ~イ!て感じで。
だから余計に、「いや、そんな簡単じゃないから…」って思っちゃうのかも。
白石美帆が「クラシックやってる人間にはジャズって理解しにくいのよねぇ」と言っていたのが印象的だった。
そうなの、多分、ジャズの基本の3音が「ドレミ」じゃないことは確かだ。
そして謎の拍子とか変調とか、とにかく…うだうだうだうだ…