ぎこ記

映画や音楽多め。あとどーでもいいひとりごち

映画「ザ・コンサルタント」

気付いた?

気付いてました!?

私は結構序盤からですね、主人公とあの彼は…?

て!

思ってましたああああっ

ああああっネタバレしたいっ!

良い話で泣いたあああ(涙)

 

 

たまたまこないだ借りた「ダークネス」ていうホラーもキーマンは「自閉症の少年」だった。んーたまたま重なったのかな、こういうことってよくあるかも。

 

この作品の主人公については

<顎のベン・アフレック>が

<会計士兼殺し屋>

てことしか知らなかったし、もっとバンバン活劇だと思ってた。

なんか予告編勘違いしてた…のかな?今考えてたら。んー??

こんなドラマチックとはほんと…予想外で。

 

昨今「自閉症」ってすごく研究が進んでるのか分類されたり分かったことが多いみたいだから、私が幼少期に遊んでた子や学生時代の実習先で出会った子、そして学んだ事とは別な解釈や症状があるとは思う。

当然一括りに出来るほど単純なことではなくて、ひとりひとりに個性や性格があり能力も違うとか、そう言うことは大前提として理解してるつもりだけど。

私の子供時代はほんと、身近に1人や2人、ちょっと気持ちや目線が合わない風変わりな子として存在してたけど、今はどうなのだろうな…?(自閉症に限らず)

 

大人になってからもトリイ・ヘイデンやドナ・ウィリアムズの本を何冊も読んだので、そう言ったことが映画の主題とまではいかなくてもかなり重要な要素となる事に複雑な思いがした。

知っていると良い事も何故か不安な気持ちも混ざってるくるし、上手くまとめる自信もないのでここで一旦置いとこか、その話…。

 

ただ、映画の中で施設のオーナーが語る言葉をよく聞くとほんの少しだけでも主人公を理解するヒントになる、のかなぁ?(何故か不安がる)

 

自閉症児の男の子が複雑な家族との関係の中で育って来た、それがベンアフレック演じるウルフ。

(ネタバレではないとの前提)

 

溢れ出す幼少期の思い出や会計士として社会に適応し自立しようとする姿が胸に刺さる。

研究が進んでも社会は決して「異質な」人に寄り添ってくれるわけではないから。

その術を習得してきた特異な環境が映画の大筋。

 

ヒロインもちょっと、んー自閉症までは行かないけどちょっと私たちとは違うかなと感じさせる。

例えば誰とも群れたりしない、仕事に没頭する姿、どこか会話がぎこちなかったり数字にやたら強かったり、スッと主人公に共感出来る、そういった部分。

 

人の表情や気持ち、会話の中の重要な言葉を判別できないとか、

分かるのだけど同じ様に表現したり言葉を選んで応える事が出来ないとか、

そしてその異質さを自覚出来てるけど同じにはなれない苦しみとか。

自閉症者の生きづらさは計り知れない。

大多数だからというだけで「健常者」と称される私たちとは別の世界で生きる人たちの事を思いやったり、まして共感したりするのってとても難しい。

 

えーっと。結局そこに感想や思いが集中してしまうな、そんなこと知らなくても楽しめるのだろうな、苦笑。

 

なんかイマイチ会話や振る舞いがぎこちないでかい男が真面目に会計士やってると思ったら、急にライフル撃ちまくったり超絶格闘し出して、殺されかけると思ったら

やたら強いぜなんだこれ?!

て感じなのかな。

 

とりあえず、私には痛々しくて切なくて胸に刺さるシーンばかりであった…。

彼が必死に学んできた小さなジョークにもクスッとしつつ涙腺がぁああ←

はやく!はやく彼に安らぎの、安心できる環境を!

誰かとの安定した関係を!!!

 

 

でもさ、いるんだよーぅ…

ちゃんといるんだよーぅ…

 

 

あとね、非通知電話の声の主の正体もラストまでお楽しみですね。

 

 

どうもJ.Kシモンズとウルフパパが似てて(外人顔認証不得意←)あらぬ想像やらいらぬ混乱をしてたけど。

だってシモンズってあれでしよ?観てないけど「セッション」の鬼指揮者でしょ?いつ豹変するんや怖いぃとかさー…(ほんといらん想像)  

 

幾度となく書いてるけどやっぱりベン・アフレックがウケる…w

もう、最初スーツで歩いてる姿見たら「ロボコップ」にしか見えない…wwすみません、ほんとすみません。

頭使ってるのか使ってないのか分からないタイプ。

(うわぁ、語弊がありすぎて叩かれそう…だいぶ柔らかく包んだつもりなんだけど…) 

表情が読み取れない今作の役は当たりだなぁと思うよ…(褒めてる?)無骨で不器用でとか、でも一生懸命な姿とか、ね。ほら、なんだろう。

ちなみにレビューをちらっと見てみたけど、「はまり役」とのお声ちらほら。ほらね、ほらね。

 

んでね、絶妙に似てるの!!

 

(危うく明かしそうなった…汗)

 

目かな?

 

f:id:bionic_giko:20170209212216j:image

 

顎が普通(?)だから絶対もっといい男に見えるの。(個人的な好みだから!怒らないで!)

で、好みなので登場と同時に自然と注目してました。あれ?…垂れ顔じゃないな…なんで好みなのかしら…?

ほんでその子役もとてもイケメン。

あ、ベンの子役もなんかちゃんと面影があってすごいなーって。

 

…キャスティングってそういうものだと分かってても、違和感全然無くすって難しいと思う。

好みだって当然バイアスとして入るし。

 

す、すみません、この方著名な俳優さんでした、ジョン・バーサル。

ウォーキング・デッド」「フューリー」など有名作品ありました。(ゾンビモノ、戦争モノ避けてて観てないです)

 

 

あ!あ!!

画像探ったらヤバい、やっぱり顎!気になる…ううううう(´ω`;)

全然好みじゃない、これ…

f:id:bionic_giko:20170209212227j:image

 

 

 

☆☆

そういえば邦題問題がまたありました。

コンサルタントとアカウンタントは違うだろう、バカじゃないの?」てご意見多数…

んーむ。

アカウンタントって馴染みがないですよね、日本で。

コンサルタントってよく分かんないけど一応よく聞く職業名だし。

 

google検索カタカタカタ…
ある事柄について助言・指導を行う専門家。相談役。
 「経営―」

 

ほむほむ、大筋間違ってなさそうじゃないか。

コンサルティングwikiカタカタカタ…

うわぉ!どこを抜粋したらええかわからんくらい複雑。

もちろん英語なのでアメリカから入ってきた言葉だし、日本でも仕事は幅も広く複雑化してる。

 

ま、今回はそんなに騒ぐほどアホくさい邦題ではないと思うけどね。

 

怒るべき邦題はもっとひどくて多いからねん

オレ、卓球上手いよ?ていう男ってプライド高いと思う

バラエティでよく見かけるこのセリフ吐く男、実際本物の選手とやって鼻くそみたいな展開になるわけだけど、

これってリアルでもあって。

 

あるんだ、ほんとに、あったんだ。

 

私は中学の時に2年ばかり卓球部にいただけだけど、時代的にもすごいスパルタ部活だったので、すぐに区大会や都大会で上位になるくらいに上達した。

拗れてる年代のせいもあり、ふいっとやめてしまったんでそれっきりなんだけど。

 

スポーツは基礎からきちんと習って習得すると割りと時間が空いても身体が覚えているもので。

スキーとか水泳もそうだし。

スポーツには限らないかな。

 

もちろんそれなりの選手なら1日でもさぼったらもう取り戻せないっていう世界じゃないので、普通に遊ぶくらいなら誰かに負けるってことはない程度の話。

 

今でもバスケやテニス、卓球は楽しめる程度に出来る。それなりに練習したり努力したから。

先日のボルダリングもコツを掴むことや上達する楽しさを味わえるタイプ。

(見かけは相当へなちょこで走ることすら出来なさげって思われてるらしいのだが)

 

中でも卓球に関しては、若かりし頃とは言えちゃんと試合に勝ってきた、負けて悔しい思いをしたという経験があって、泣くほど練習したのでそうそう身体も忘れてない。

そりゃまあ、現役みたいにドライブかけるとか鋭いカット入れるとかはとてもじゃないけど大したことないにしても、乱打くらいならそこそこのスピードと威力で出来るのね。

勝負事がメンタル的に苦手なので、むしろ「乱打」が大好き。テニスもそれ。

まあ、テニスは真面目に習っていないのでへっぽこですけどね。

 

さて前出の「できるよ」男の話。

「うそお?卓球できるの?オレ得意だよ?」とか簡単に言ってくれるもんで、

「じゃあやってみようよ、あたしもたまにはやりたいよ」ってやったことがあるんだ。

 

ひと昔前、少し卓球ブームがあって街には卓球場があったんですよ?

ほんとです。

 

そうだな、テレビ企画だったらキムタクさんとか草なぎくんなんかを想像してください。

あの人たち運動神経よくってかっこいいしなんでも出来ちゃう雰囲気もあるし、ビッグマウスもすごいでしょ?

 

でも結果、ふりまわされてまともに打ち返せず、たまにチャンスボールを上げるとやたら張り切ってスマッシュ打ってくるけど明後日の方向にっていうね。

アイドルを貶めるような結果が果たして番組の趣旨なのか知らないけど、鼻くそだなぁって思う。

相手してくれる選手に失礼じゃないのかなとか余計な心配もしちゃう。

バラエティだし選手本人も楽しければそれでいいけど。

 

リアルでも必ずものすごく悔しがるの、そういう男って。

プライドが高くていらっしゃるんでしょう、「こんなはずじゃ…」みたいな負け惜しみ言うの。

だからって最初から教わったり練習したりするつもりもないくせに「次は必ず!」とか言ったりするのね。

そのプライドはなんなんやw

鼻くそかww

申し訳ないけど、30年以上前に選手だったとはいえ別に全国行ったとかでもなくて、部内でもトップだったわけでもない私でも、あれだよ?加減してあげてんのだよ?

 

プライドの高い人は、何をもってそのプライドが生まれて、更に維持できるのかちょっと不思議。

私も持ってないわけではないけど、そんなの無意味な時と場所は分かる。

努力して少しでも時間をかけて積み上げて来たものは自分にとって財産だし、もっと高度な人がいるとしてもそれなりだと思うだけでプライドか壊れる事もない、だからこそその人を尊敬もするだろうな。

 

なんでもちょっとやってみたら出来ちゃったことなんてプライドどころか自慢にもならない。

 

と、なんとなくわかった。

その男たちを懲らしめたい訳でも尊敬して欲しい訳でもはないから、笑っておくけどね。

 

悔しがるよねぇ。マジで。

 

 

プライド高くてすごいなぁって思う人には「卓球上手い?」て今度から聞いてみることにしよう。

 

あ、別に卓球じゃなくてもええねんけど。ね、私の場合はちょっとどんな気持ちでそれを私に?って確かめられるじゃない?

別に意地悪のつもりではないけども←

 

 

女性の知り合いにそういう人は一切いない。不思議だねぇ。

何もかも軽い気持ちのせい。まさかのボルダリングやったった!!

ちょっとね

スラックライン」をやりたいなと。

海外スキー場リフト事故で宙づりになって命の危機に陥った友人を、スラックラインをやってた人がワイヤーをつたって助けたというニュースを見まして。

ほんとに、ほんとーに!!軽い気持ちで「ちょっとスラックラインやって来るわ」と呟いてしまったわけです。

そしたらどう検索してらっしゃるのかその手の方がフォローしてくるわけですよ。どう見てもこう、運動に興味なさげなアカウントなんですけどね、私。

 

なんか気になるじゃないですか。ついつい「スラックラインてどんなん?」てググったとこから始まった話で。

ほんとちょっとやってみたかっただけなの。

 

 

子供の頃って浮かれてるし身軽だし死ぬかもしれない予測もなく生きてたから、どこでもひょいひょい登ったり走ったり落ちたりコケたりしてたでしょ?

「ねん挫した」「ぐねった」「膝打った」「擦り剝けた」とか親に何万回言ったかしれん。

えっ?…みんな違うの?

 

いや、つい最近までよく転んでいたので性格なんだろうけど。落ち着きないとかせわしないとか…

 

働き始めるとそうそう身体を動かすこともなくなるし、当たり前になんかぶよぶよし始めて更には肩が凝るとか、あらゆることで疲労と脂肪が蓄積して、うっかり身体を動かそう!ってジムなんか行ったらこれまた限界が分からず寝込んだりしちゃって…

本当に身の程をいい加減知ろうよ?て思いつつ、知ってるつもりなのについついっていう人生。

 

それでたまたま同様な感じで友人がうっかりジム通いを始めてやけに熱心なって、今まで「美味しいものへの追求」以外に彼女に情熱を感じたことがなかったのに一体どうしたのだと薄目で眺めていたところだったもので、

軽い気持ちで「私も身体を動かしたいなー」と。

そしてやっとスラックラインの話になるのだけど、ちょっと話を振ってみたらこれがまたどうしたことか「やってみようよ」と彼女が応じてきたヨ。

マジか。

 

喉の不調もあったし少し話を寝かせていたのだけど、スラックラインが出来る場所などは調べてて2人の行動エリアに発見。

問い合わせたら入会金も要らないし1日2000円ちょっとで何時間利用しても良いという「ボルダリングのジム」だった…

 

あれ?!ボルダリング??!

…そ、それって、崖登るやつ?

ほら、イモトとかのアレっぽいやつ…だよね?

いやいや、やらないやらない!

ドクター・ストレンジ」にはまだ(まだ?)ならないし、山とか崖とか行かない。全然行きたくない。

 

でもスラックラインもあるよって言うし「1本しか張ってないし低いからすぐ飽きちゃうと思うけどそれでもいいならどうぞ、せっかくだから登る体験もしてみて下さい」とのお話。

 

これをくだんの友人に絶対乗ってこない前提で話したら

「いいじゃん、やろうよ」

 

…は?

どうしちゃったのTちゃん!!

そんな人じゃなかったじゃん!!

 

「ほんと、ちょっとスラックラインやって飽きたらすぐSPAね。SPAで全身全霊を癒そうよね」

というのがほぼ目的だったはずなんだけど。

当日12時位に到着、出たのが16時とかでした。

だってTちゃんがやめないんだ。諦めないんだよ。

ちょっと休んでは「もう一回やってくる」って延々やるんだ…一生懸命に登っては落ちるんだよ。

(なんか知らんけど頭打ってたよね)

(あ、私は軽い事故的落下でケツにでかい痣が出来てるけど)

 

マジか。MJK。友よ。

いつからそんな人間になったんだ!!?

 

最寄駅からジムにはタクシーで乗り付けた我々、腐りきった大人ね。

あれ一番乗り?そんな張り切ったつもりないけどおかしいな…?

丁寧に案内をしてもらって利用料を支払い「自己責任契約書」にサイン。

着替えが終わったら有無を言わせずボルダリングの体験指導開始。

 

…ん?

「はい、それじゃどっちからやってみますか?」

「え、はい、じゃあ、はい、私が…」

あれっ?

つかもうなんかもう、バカと煙の仲間なので登りたくて堪らなくなってたんだ、私。

 

同じ印の着いた石に手を掛けて登るのが(ジムの)ルール。

印の色や形でコースの難易度が違う。

印の位置を確認してからスタート「S」の印の付いた石に両手を置いて、

両足をそれぞれ自分で選んだ石に乗せて、

地上から体が離れたら開始!

確認した石をたどりながらゴール「G」の石を目指して登る!

 

これ最初で85度だったかな?まあ垂直90度までなら簡単。

何も考えないでヒョイヒョイョイ。楽しい。登り切ったら浮かれちゃう。

f:id:bionic_giko:20170206160805j:plain

多分地上3m程度。マットが分厚いし身長を考えたら実際に手足を動かすのは2mもないかな?

でも考えず登ってるとすぐに指先や腕への負担がのしかかってくる。

2回戦でクゥゥゥ!!!

そこへオーナーさんから「スクワットの動きを意識してみましょう」のアドバイス

なるほど腕力で身体を持ち上げることは可能だけど、あえて下半身を使うように意識する。

 

足を乗せる石の位置と力を入れるタイミング、腕を伸ばすタイミングを合わせるようにしていく。

これ結構難しい。

でもこれを覚えないと絶対に先のコースには進めないっていうのが分かるのだ。

 

画像登ってる壁の横は105度。手前に倒れてきてる。

当然両手両足を石に乗せた途端に、全自重がほぼ手に掛かってくる。手は石を掴むのではなく引っ掛けてるだけ。

さて、どこに体重を任せてどの腕を自由にして次の石に移動させる?

さて?

さて?

考えている間に両手の指と腕が悲鳴を上げ始める。

 

手を乗せる石は決まっているので足を無造作に乗せてしまいがちなのだけど、次の場所を考えて足を安定させて置くと余裕が出来る。

手を休めることも覚える。

 

105度まではトライアルアンドエラーの末、何度か登頂可能という結果に。

勿論初級者のコース(笑)

 

てことで4時間休み休みやっててもまだまだ序の口だった!!!

もうなにこれすごい楽しい!!!!

 

おまけ。

f:id:bionic_giko:20170206160826j:plain

 

こちら記念に撮影した130度の壁です。もがく何か。

しがみつくサルまたはうにょうにょするナマケモノ

 

とりあえず、また行こうねって勇者Tちゃんと約束したった!!

 

 

 

ちなみにスラックラインてなんぞ?

f:id:bionic_giko:20170206160843j:plain

これ。幅広テープね。

自信あったのに難しかった。かなりの集中力でやっと渡り切った4m。

上下のびよんびよんは想定内。

テープの左右の捻れに苦戦した…!!

自信あったのに簡単にできないと結構イラッとするもので…

野生のいのちと対峙する (2) シマリスを迎えたとき

前回「続きます」と締めたまま諦めていたけど、再度トライしてみることにした。

bionic-giko.hatenablog.jp

 

今、人生で初めて猫と暮らしている。多分13歳くらいだろうかと思う。

野良猫を保護し里親を探すサイトで出会った。迎えるまでに入院したりしたけれど、だいたい生後4ヶ月くらいと言われた気がする。

私はあまり共に暮らす動物の誕生日を覚えていたりしない。その時たまたま出逢ってするりと自分の生活の中に入ってきてる、そんな感じで迎えて来たし、するりと私の元から消えていった。

 

猫を迎える前にはシマリスを飼っていた。

 

これは2匹のシマリスの飼育を通して感じた「野生のいのち」との関わりの話になる。

シマリスって飼えるの?」という疑問をお持ちなら是非読んでいただけたら嬉しい。

 

***********

「リス売ってたよ?飼えば?」

家人が、ケージに仔リスがぎゅうぎゅうに詰め込まれてペットショップの前の道に出されていたことを教えてくれた。

その時も「え?リス?飼ってみたい!」なんつって気付くと迎えていた。シマリスについて何も知らなかったけれど、これまでたくさんの小動物と楽しく暮らして来たし、安易な気持ちだった。

 

そのシマリスはちっともなついてくれなかった。

言うことも聞いてくれない。理解してくれてるかも分からない。機嫌が悪いとすごく怖い顔で噛みつきに来た。

思い出すと私自身、苦労しつつも楽しいつもりで実は恐ろしい扱いをしていて、今でも胃が冷え冷えと縮む気がする…

 

3年経った3月の朝、ケージの中で冷たくなっていた。冬眠明けから幾日も経っていなかった。

自己流で飼育を始めてしまった私の過ちだ。あまりにあっけない別れに悲しくて悲しくて申し訳なくて…私がした小さなことひとつひとつ、何もかもが、この子には意地悪であっただろう、何も分からぬまま死なせてしまった。

何よりも私自身が命を脅かしたのだろうと、そして本当に命を奪ったのだと後から思い知ることになる。

 

それからひと月ほど後、偶然にすぐに別の個体と出会った。春は仔リスが流通する季節、個体も小さくて不安が大きかった。

小さな小鳥屋さんのケージの前でちょろちょろと動き回る仔リスに話しかけながら悶々と悩んでいた私を、何も言わずに見ていてくれたご主人。

思い切って話をしてみた。

「この寒さはこの仔リスにはとても不安で、自分には今は迎える自信もない。でもGW明けにもしもまだどちらかでも残っていたら是非…」

「そうだねぇ、今は気候も不安定だしね。いいよ。」

 

そして5月。陽気も安定し自転車に乗って、仔リスのもとへ走った。

2匹は少しだけ大きくなっていて、ケージに指を近づけても怖がらず、興味深そうな顔で積極的に鼻をくっつけてきた方の仔を迎えた。とてもおっとりとしている男の子だった。

 

その子に出逢ってから迎えるまでの間、本当に悩んだ。
自分にまたシマリスを飼う資格があるのか。また慣れてくれない個体だったら同じことにならないか。これまでの経験から我流で飼った自分のどこに具体的な間違いがあったのか…

 

その頃、シマリスに特化した飼育書はなかったと思う。げっ歯類、主にハムスターやウサギの飼育書にほんの少し掲載があるのみ。それも「エサはこんな感じ、ケージはこれくらい」という大雑把で不確かな内容だった。

 

辿り着いた「メーリングリスト」という初期のSNS、すぐにシマリス飼いのそれに入った。

実際に飼育されている方のお話から、自分の誤った飼育方法をひとつひとつ事細かに再確認できた。経験談が最も確実な情報源だった。

 

そうしたらひと月などあっという間。それでも私はもう仔リスを迎える覚悟をしていた。まだ足りないけど、どんどん質問して勉強しながら頑張ろう、前の子の命に報いるためにも。
…いやこれはちょっと盛ってる(笑)

とにかくまたあの子に会いたくて、どうかまだ売れていませんようにと走った。

 

簡単に列挙する。

 

・個体差によって個性があり、懐くか懐かないかは分からない。

・運動量の多いシマリスに小さなケージはNG。 

・売られているケージによく付属しているプラスチックの小さな回し車での事故が多い。

・とても賢く脱走の危険性は大きい。

・脱走しても見知らぬ場所では一気に遠くまで走っていくわけではない。(野生化ではテリトリーがある)

・日本に野生のシマリスは北海道以外生息していない(即ち生息地以外での脱走放置は生態系への影響がある)。

・売られているのは中国や朝鮮半島で、産まれたばかりのタイミングで巣から盗み出された仔リスであり、大量に船で運ばれて来ている種である。その過程で多くの命が失われている。

・勇猛果敢であり、臆病でもある。

・部屋の中での散歩の危険性は想定内から想定外まで様々であること(後に経験談から家の中の危険spotがまとめられた)。

 

 

そして何より

・季節によって生態そのものが大きく変化する個体が多い。

この点に触れている書を見たことがなかった。

 

<メンバーの中に動物関連のライターさんがいらして、多分日本では初めてとなろうシマリス専門の飼育本が発行された時は、皆歓喜した。

ただそれを喜ぶ人たちはひと通り情報交換しながらそういったことは知識として持っていた訳だけれど。>

 

冬前になると縄張りとエサの確保だけにエネルギーが費やされ、人間はその縄張りを侵す敵と見なされた。

ケージに近づくだけで怒り狂い、出せば襲い掛かってきた。噛みつく力は流血では済まない、内出血を起こしていつまでも痛みが引かない威力だ。

その表情は怒りに満ち、防御しても隙をついて繰り返して攻撃し、完全に殺す勢いで飛びかかってきていることが分かる。

(ご存知の方は「進撃の巨人」でリヴァイ兵長に立体機動で襲われるところを想像してください。まずは顔を狙ってきます。早いです。壁を蹴って来ます。立体機動そのものです)

 

小さな動物があれほど獰猛になるものかと戦慄する。

 

だから冬モードになった日の落胆は大きかったし、毎日毎日本当に悲しくて辛くてやりきれなかった。愛情が報われないとか伝わらないだけでなく、殺意を抱かれるという気持ちをどう処理すれば良いのか本当に途方に暮れた。

 

幼いころから小さな動物と暮らしてきて、懐かない個体ももちろんいたけれど、それでもみんなかわいかったし大好きだったし、眺めているだけでしあわせな気持ちになった。たとえ懐かなくても殺す勢いで攻撃をして来る動物とは出逢ったことがなかった。

 

その日は突然訪れる。

 

朝「おはよう」と声をかけて顔をみた瞬間に分かる。

「ぁ!」冬モードの終了を知る日だ。見つめる表情で分かるのだ。冬も春もパッと見には同じ愛くるしいシマリスであっても。

敵意は嘘のように消失し、甘えてくるようになる。私によじ登って遊んだり、手や小さなぬいぐるみで転げるようにじゃれた。私が部屋を出ようとすると追いかけてきた。

 

今風に言えば「ツンデレ」?そんな生易しいものではないですよ(笑)

「命懸けで殺しに来るツン」(笑)

 

毎日世話をしている身としては、この両極端の変化をどう受け止めていけばよいのかと悩んだ。この先上手く飼育できて5年か10年か…?
シマリスの飼育下の寿命は正式な統計をされておらず、野生においても詳細は不明なのである。…今はちょっと情報を追っていないけど)

 

基本的に森の中をエサを探して駆け回り確保したエサは命に直結するものでありその領分を人間は侵してはならないことを念頭に置く。

やることは同じだけど、気持ちをいつもそこに置いておけばどんなに敵意を示されてももう、悲しく辛く思うことはないのだ。

 

シマリスのお話、続きます、多分)

映画「ドクター・ストレンジ」絶対に3Dで観よう!

最高の気分のうちに書いとこうと思います。

 

帰宅して風呂なう。

 

ほんっっとに面白かった。

私、アメコミやファンタジーは基本的にそんなに好まない。

俳優さんとか、あとは単純なので予告編で欲望に火が付くタイプ。

先入観として「うわぁディズニーはいいやー」とか「ミュージカルあかんわー」てあるけど。

 

今回はベネディクト・カンバーバッチさんだよね、当然。ドラマの「シャーロック」からすごい好きになってたし、なんならあんまり売れてない映画も観たし。

裏切りのサーカス」では「顔長いなぁ」くらいの感想だったんですけどね、すみません。

ただ「は?アメコミ?」てのが最初の印象。

「カンバーバッチがアメコミ実写???」

全然想像出来ないしそもそもドクターストレンジとかなんやそれ?だし。

 

 

が、完全に現世に引き戻されて風呂タイム終了。う、うむ。世界は自分のためだけにある訳ではないのだ。

てことで翌日までひっぱって必死に書いてます。

 

 

さて。

アメコミの漫画としての楽しさって実際知らずに育ってきたし、我々日本人は日本特有の漫画文化だし、ゴツゴツしたタッチも話の中身ももはや受け付けない状態。

私は特に少年漫画はギャグ方面もリアリティ方面も、そして少女漫画はちょっと大人っぽい心理的に拗らせてる方面なんかに夢中になってた。

アメリカのコミックっつったら唯一スヌーピーのペーパーバックがあったな…←ほぼ哲学マンガ

 

あからさまなヒーローモノならもう「仮面ライダー」や「キカイダー」や「ガッチャマン」がいたし、女の子なら「ミラクル少女リミットちゃん」がいたし。雑い設定のアメリカンヒーローには目が行くはずもない。

テレビシリーズの「600万ドルの男」とか「バイオニックジェミー」には食いついたけど、これはもう「改造人間」の素養が日本の作品で備わっていたからこそ。

アメコミヒーローに興味が行かなかった理由を述べてもだからなんだよって話を書いてみた。

なんか映画を観るたびにこうやって自分を振り返るのって「人生終末期の走馬灯なのかな」とか思うわ。

 

 

てことで戻ると「まさかカンバーバッチさんがアメコミヒーローとか嘘でしょう?」からだったこの作品。

なんちゅうんですかね、3Dのの楽しさを存分に味わえたことと豪華俳優陣ったら!

子供が真似する様なヒーローパフォーマンスをおじさん達が真面目にしてくれる。

それにちょっと面白いの。

ちょっとなのにすっごい面白いの。ジョークが。

ジャッキーチェンの系統も確実に入ってるよね。リメイクの「ベスト・キッド」とか思い出す(私だけ?)

 

傲慢おじさん(イケメン)が人生に打ちひしがれて泣きながら山に行って修行してマスターなっちゃうって、これは萌えでしょう??

男女関係なく萌えだよね??(ご同意は特に必要ないです)

 

しかも師匠が老若男女の区別がつかないティルダ様ときたよ。

f:id:bionic_giko:20170202101635j:plain

出典: www.buro247.com

 

人類を超えてる美しさを持つあの人だからこそのオーラ。それがもしかしたら悪と表裏一体の存在だったりしたらもう立ち上がってオロオロしたくなるよ。

したくなる…よね?ならない?

うそぉ?うそぉおお?てなったよ、あ、大人だから薄っすら「それもあり得る」とは感じてる訳だけど(汚れている心)。

 

また悪に取り込まれちゃう人たちの分かりやすい姿←メイク。目の周りが真っ黒ビカビカでマッドマックスも真っ青だよ。

 

 

なんかね、出てくるおじさんらがみんな涙してる。泣くのよ。怒りながら。

何故なら現世でものすごく悲しい経験をしてその世界に入ってきているから。

みんなひとりで乗り越えられなくて、希望を求めて山に登るんだよ。

 

もしかして山って「そこに山があるから」登るんじゃなくて「苦しみを乗り越えるため」に登るんじゃね?

(山登りの格言完全上書き)

まさか魔術を得るとは思わないけども。

 

 

悪の世界がね、もうなんていうの、子供の頃からのイメージをそのまんま再現してくれてるよ。

ブラック・ゴースト(サイボーグ009)とかアミ(スターレッド)とか、なんか宇宙を漂い悪の闇に巻き込もうとする意味不明のやつを映像化したらこれだよね。

もうどの作品もこれでええんちゃうかと思うよ。

仮面ライダーのもキカイダーのもさ。

(最近のヤツ知らなくてほんとすまん)

 

傲慢でイケ好かない神経外科医主役の彼女役がレイチェル・マクアダムスだった時の感激ね。(前情報知らんすぎ)

これもちょっと立ち上がりかけたよね。

好きすぎ。

ほんと好き。

 

 

f:id:bionic_giko:20170202102556j:plain

出典:www.wallconvert.com

 

…急に今思い出したけど、「シャーロック」の劇場版…あ、これはで共演してるやんね、カンバーバッチ。…違った、ロバート・ダウニー・Jrの方やったわ。

この時のレイチェルはルパンの不二子ちゃんみたいな色っぽくって小悪魔みたいで素敵でした。

f:id:bionic_giko:20170202104012j:plain

 

スポット・ライトではほぼすっぴんでこれまたキリッと美しくて。

 

bionic-giko.hatenablog.jp

 

画像なかったわ←w

 

なんでしょう、

私こんなに「もう一回観たいなー」って思った映画って珍しいです!

観ないとは思うけど、誰かが誘ってくれたら観ちゃいますわ。

ほんと面白かったもん。

盤はいらない。

これは絶対に劇場で3Dで観ないと!

あのうにょうにょぐるぐるの世界観を体感しないと!!

画面に見入っちゃうから字幕が読み切れないの。あと、初めて吹替がいいかもって思った。読まなくてもいいっちゃいいけど(ていう感じのストーリーw)、それくらい3D画像が楽しめる映画です。

 

娯楽映画としては自分の中ではかなりトップだと思う。

(あんまり鑑賞記憶を整理してないからわからんけど)

だいたい上書きされて「一番ちゃうか!」て思う単純さ←

 

 

あんまり楽しくて、あまりにも没頭しすぎて

数日落ち込んだり悲しんだりしてた現世を忘れるほどに楽しくて、終盤なってきて悲しくなってきてうるうるしてしまった。

だってもう、そうなると登場人物の影の部分が刺激してくるんだもの。

だって人生において辛いことは多いやん?なんなら辛いことばっかりやん?

打ちひしがれて山に登るまで行かなくても、時間と金があったら登っちゃいたくなるかもしれないくらい辛いこといっぱいやん?

(登らない)

 

こんな楽しい映画で泣くかよって思いながらうるうるする涙腺バカで、もうしょうがないとは思うヨ。

 

てことで、勢いのままアップしちゃいます。

主役画像入れてないですけど。

 

あ、マントがめっちゃかわいいですよ(笑)

さすがディズニー入ってきてますね←